食欲が減退する夏は、麺類の消費が増加!
夏の暑い日は、そうめんやうどん、 蕎麦など、手軽でさっぱりとした食事で済ませることはないだろうか?
夏は、そのほかの季節に比べて麺類の消費が増加する。そうめんなどの炭水化物 が中心の食事は、たんぱく質などの栄養素が不足し、栄養バランス が偏りがち。
たんぱく質は、血液や筋肉などをつくる主要な成分(材料)だが、糖質や脂肪のようにカラダ に蓄えることができないため、本来は毎日継続的に食事から摂取することが必要だ。
具体的 には、肉、魚、大豆製品などを毎食いずれか一品とる必要があると言われている。たんぱく質の 摂取不足が続くと、筋肉を維持することが難しくなり、疲れやすく、夏バテしやすいカラダになって しまう。
たんぱく質は1食20〜25gが目安
夏は栄養バランスの良い食事を心がけるだけでなく、 そうめんやうどん、蕎麦などで食事を済ませる場合は、 魚介類や野菜の天ぷらを添えたり、ミニ丼とのセットにするなど、たんぱく質を補うことがおすすめ。
また、たんぱく質は量だけでなく「質」にも注目することが大切。たんぱく質は 20 種類のアミノ酸がつなぎ合わさってできている。人間の体を構成するアミノ酸 20 種類のうち、体内では 作られない9種類のアミノ酸を「必須アミノ酸」と呼ぶが、必須アミノ酸は食材によってとれる量が異なるのだ。
例として、麺類によく使われる “小麦”の必須アミノ酸バランスについて図を確認してみよう。“小麦” から摂取できる必須アミノ酸は、 リジンが特に少なく、全体的に必須 アミノ酸のバランスがあまり良くないことがわかる。
さらに、食事をする際は、一つの食材に偏らないことが大切。“良質なたんぱく質”を上手に 摂るためには、アミノ酸バランスが良い肉類や魚介類、乳製品や卵や豆類物など、様々なたん ぱく食材を、朝昼晩の3食の食事の中でしっかりととることを意識することがおすすめだ。例えば 普段の食事にヨーグルトや大豆製品を追加するなど、組み合わせるのも良いだろう。
色々な食材からたんぱく質を摂ろう