写真は500万画素となる。発色は自然な印象に近く忠実なカラー再現。
上記の画像を拡大表示してみた。500m程離れた鉄橋の様子がクッキリと見て取れる。
動画ファイルを画像として切り出した。動画のビットレートを「オート」で撮影。飛行中に横風を受けると、一時的に画質が低下する場合もあった。
筆者が実際にフライトして撮影した映像はこちら。
屋外のフライトは、少し風のある天候ではあるが安定した飛行ができた。通信はWi-Fiを利用しており、電波の届く距離は20m程。飛行しながら移動する場合は、空中のTELLOから離れないで自分も歩き距離を保つとよいだろう。室内では、アプリで操作ができるアクロバットな宙返りもトライ。障害物を置いて「エアレース」風な遊びを操縦テクニックに磨きを掛けてみた。
ドローンで遊ぶ場合に大事なことは法律のこと。空中を飛ぶドローンは法律により規制がされていることは周知の通りで、大別して2つの法律があり、航空法とドローン禁止法になる。航空法は機体重量200g以上が適用となるが、TELLOは実測で88gなので規制の対象外となる。そしてドローン禁止法だ。この法律は、ホビーといえども規制の対象となる。詳しくは国土交通省のウェブサイトに紹介されており、飛行前には確認しておきたい。安全にフライトを楽しむためには、マナーも含めて法律の遵守が大切だ。
メーカーであるRyze Techは、「Scratch」というプログラム言語でのプログラミング環境を提供している。パソコンにインストールし、シンプルなブロック型のプログラミングは直感的に操作ができ、親子でプログラミングを学ぶのも楽しいだろう。
「老若男女で楽しめるオモチャだ」と先述したが、プロのカメラマンとして仕事の現場で活用したこともある。高いポイントからの俯瞰映像は、新鮮で発見もある。ふだん見慣れた光景も、TELLOのような小型ドローンで写真や動画を撮ると新しいアイデアが生まれるかもしれない。ビジネスシーンでも実践してみるのも良いだろう。
■商品情報
dji TELLO オンラインストア価格 12,800円(税込)
Ryze Tech
https://www.ryzerobotics.com/jp
■TELLO Scratch ダウンロードサイト
https://www.ryzerobotics.com/tello/downloads
文/写真 福永仲秋
雑誌・広告で写真撮影をするカメラマン。ガジェットを研究家。公益社団法人 日本広告写真家協会にて、セミナー事業部の副部長を務める。