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海外のオークションサイトで中古レコードの逸品を入手する方法

2018.07.07

 僕が中古レコードを買うルートは、主に以下の4つだ。(1)ディスクユニオンを中心とする、リアル店舗の中古レコード店。(2)中古レコード売買サイト「Discogs」。(3)海外オークションサイト「eBay」。(4)「ヤフオク」。(1)は試聴できるし、何かあっても領収書があれば返品に応じてくれるので、なにも心配ない。

(2)(3)は、ほとんどが海外の売り主からの購入だ。イギリスやアメリカが多いが、イタリア、ウクライナ、オランダ、スペインから買ったこともある。支払いはPaypalを利用しての先払いが原則だが、払ったものの商品が届かなかったことは一度もない。商品説明と異なるコンディションのレコードが送られてきて不満に思ったことは、100回以上購入して2回だけだ。それも話が全然違うというほどではなく、まあまあ許容範囲内だった。だから海外からの購入に対する不安感は全くないが、送料が2000円~3000円くらいかかるのは痛い。ある程度以上の値段のレコードでないと、日本のリアル店舗で買うより高くついてしまう。まれには日本の売り主もいて、その場合の送料は400円ほどで得した気分になれる。

(2)では同じレコードでも、値段がかなり異なることが多い。状態がいいほど高いのは当然としても、同じような状態ながら結構な価格差があることは珍しくない。手にとって見比べたり試聴したりすることは不可能なので、このケースでは僕は迷わず安い方を選ぶ。それで失敗したと思ったことは一度もない。

(3)(4)はオークションだから、落札できるかどうかは神のみぞ知る。運よく、思わぬお買い得価格で落とせると嬉しい。現役会社員だった頃は出血覚悟の入札をして、意外に安く落とせてお得感をたっぷり味わうことしばしばだった。

 だがリタイアともなると、そうはいかない。定年まで残り1年くらいになった頃から、高額レコードの入札を控えるようになった。いやそれどころか、宝の山ゆえに目の毒となる「eBay」を見る行為を、できるだけ自制していた。とはいえ、ときどき出物はないかと「Discogs」や「eBay」で探していたレコードが、フラワートラベリンバンドの『サトリ』だ。カルメン・マキ&OZと並び、世界に通用する70年代日本のハードロック・バンド、FTBの代表作となる。

 このアルバムはジャケットが白基調なので黄ばみ、というより茶ばみやすく、ジャケットがExcellent(EX)コンディションという出品はほとんど見たことがない。Very Good+(VG+)なら、上々だ。同様の有名作品に、クイーンの『オペラ座の夜』がある。これも白基調で、茶系への変色は避けがたい。ただしシュガー・ベイブの『SONGS』(あ、これも白基調)についての記事で述べたように、僕は音質至上主義なので、ディスクの状態がさえよければジャケットは二の次だ。ましてや帯など不要……、のはずだった。

UKマト1の『オペラ座の夜』。

初版の『SONGS』。

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