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入社4年目社員の本音「やりたいようにやらせてくれるけど、僕はどうしたいのか」メトロール菊地勝史さん

2018.04.25

■可能性があるのならやってみろ

 これもマレーシアのお客さんの案件でしたが、ある加工メーカーから一台10万円ほどのうちの製品を、何台か受注したんです。ところがうちの製品を自分で工場の機械に取り付けることができない。「取り付けオネガイシマス」と、責任者に頼まれまして。日本からエンジニアを連れて行くと経費がかかります。航空運賃が一人往復で約10万円、宿泊費が一人5000〜6000円。その他に食事代もかかるし……。

 製品の取り付けのためだけに、エンジニアと海外に行けば、利益が食われて赤字になりかねません。でも、実はこの会社の工場には、工作機械が100台以上設置されているんです。今回は数台の受注でしたが、ここで誠意を見せれば次にビッグな契約に繋がるかもしれない。しかし受注を増やすと確約を得ているわけではありません。

 果たして費用対効果はあるのか。本来、僕が判断しなければいけない案件でしたが、決めきれずに上司に相談したんです。すると案の定、「行け!」と。僕の席から3、4m離れた窓側のデスクに座る社長も、「可能性があるのならやってみろ!」と。そうなれば僕のデスクのすぐ後ろが、技術者のデスクですから。すぐに技術者を伴っての出張が決まりました。

 取り付けまでケアしたことで今、その会社からの追加受注が徐々に増えていて。ビッグな受注のゲットに近づいている予感がしています。

 確かに公務員になることをやめようと思った時点で、大学を留年していれば次の年の就活で、大企業に入る機会はあったかもしれません。でも、入社3〜4年目の人間にここまで任せてくれる会社はそうはないでしょう。自分のやりたいようにやらせてくれる反面、僕はどうしたいのか、そこが課題です。ビジネスに対するしっかりとした意思と判断を、もっと養わなければ。

取材・文/根岸康雄
http://根岸康雄.yokohama

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