■インテリア
乗務員室は車内保温維持のため、1両片側4つある乗降用ドアのうち、ひとつを除いて締め切るスイッチ(3/4扉閉制御)を設けた。
2020系の場合、田園都市線や東武線の途中駅で、上位列車に道を譲るため、長時間停車するときなどに使える。特に冬場の東武線で“全開”のままだと、寒風が車内を襲い、暖房の効果が消された状態となってしまうことがある。
一方、6020系は、使う予定がないそうだ。
車内は各車両2か所に防犯カメラを搭載し、セキュリティを向上。また、空気清浄機にパナソニックのnanoeを採用し、さらなる快適性の向上を図っている。また、E235系ベース車両のため、ドアチャイムはJR東日本首都圏電車と同じ音になった。
ロングシートはハイバック仕様で、坐り心地もよい。一般席、優先席とも、グリーン(背もたれ)とグレー(座面)を組み合わせた。フローリングの床も相まって、“自然との調和”を表現した感じに映る。
吊り手は関東では標準と言えるおむすび形で、一部を低い位置にすることで、小柄な人でもつかみやすいようにした。
手すりの一部はステンレスの加工を変えて、特殊な酸の処理をすることで、ひんやりした感じを抑えた。
フリースペースは、田園都市線の先輩車両2代目5000系にも設置されているが、車椅子とベビーカー兼用、おもにベビーカー用の2種類に分かれていた。
2020系ではすべて車椅子兼ベビーカーに対応しており、わかりやすい。また、2段式の手すりやパネルヒーターのほか、クッションパネルを設けた。
乗降用ドアの外側と内側に黄色の縦ラインを入れて、注意喚起を図っている。特に外側は開いた際、戸袋に引き込まれないようシールを貼付することで、事故防止を図っている。ちなみに内側は印刷。
2020系と6020系の大きな違いは、LCDの数。6020系は乗降用ドア上のみに対し、2020系は7人掛け座席の上と車両連結部にも設置され、情報サービスの充実を図った。