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入社4年目社員の本音「メーカーならではの歯がゆさを知りました」Mizkan・中津川絵理さん

2018.03.08

■あなたの知らない若手社員のホンネ~中津川絵里さん(26才、入社4年目)~

前編はこちら

 中間管理職にとって「どうもわからん」ではすまされない20代の部下とのコミュニケーション。それには彼ら彼女らの仕事へのモチベーションを理解することが必須だ。若い人にとっても、同世代がどんな仕事に汗を流しているのかは興味のあるところだろう。この企画は入社3~5年の社員の話にじっくりと耳を傾け、そのモチベーションを紹介する。

 第13回は株式会社Mizkan(以下・ミツカン)、東京支店営業4課の中津川絵理さん(26才)入社4年目だ。

 創業1804年、この会社の企業理念は「脚下照顧に基づく現状否認の実行」。自分自身と事実を素直に謙虚に見つめ、その上で自分自身を変えていくと言う意味だという。社員の脳裏にはこの言葉は染み付いているそうだ。企業理念を実行すべく、名古屋支店の営業部隊に配属になった中津川さんは、本部の担当者が指定した商品の売り上げを伸長させるため、スーパーでの催事に力を入れる。そんな中で、スーパーのパートの言葉に、反省と次なる戦術を考えていった。

■ごま醤油だれの成功

「あなた、定番の棚の商品の売れ行きをきちんと把握できているの?」という意味のパートさんの言葉は心に残りました。うちの商品は食材とともにあるものが多いので、普段から青果や精肉売り場の担当さんとも積極的に話しかけ、仲良くさせてもらっていて。ドライの売り場だけでなく、例えば精肉のコーナーで催事を行ったこともあります。でも、十数年も経験を積んでいる中高年のパートさんは売り場の商品の回転状況を一番知っている。売り場をよくしたいという意識の高い人が多い。

 パートさんのアドバイスは反省を促すと同時に、パートさんとのコミュニケーションの大事さをあらためて感じさせられまして。売り場の担当さんより先に、パートさんに挨拶に行くようになりました。

「先週はどうでした?」「客足は伸びなかったけど、暑かったから飲用酢は予想以上に売れたわよ」とか、「先週のあのメーカーの催事の評判が良くて、あの商品が売れた」とか、パートさんから情報がもらえるようになりました。

 例えば「今、担当の方に追いがつおつゆの催事をお願いしているんですよ」と、パートさんにそれとなく告げると、パートさんが担当さんにせっついてくれる。

「中津川さん、パートの誰々さんに催事のことを話したでしょう」「まぁ」「誰々さんにやってあげなさいよって言われちゃったよ」と、売り場の担当さんに冗談交じりに言われたり。

「回転がよかったので、もっと飲用酢をとってくれませんか」お店で販売した時に記録されるPOSデータを分析し、数字を示してお願いしても、時には「売り場の状況をよく見てみろよ!」と、担当さんに強く言われることもあります。陳列棚には商品でひしめいている、おたくのばかり売れないよということなのでしょうが、そんなことではめげません。

「中津川さん、半期に一度の棚割で売り場の商品を入れ替える時、メーカーからの提案はできないよ」名古屋支店の前任者には引継ぎの時、そう言われましたが、POSデータを深く分析し数字を示すことで、あるスーパーの棚割のお手伝いができまして。結果としてごま醤油だれを売り場に入れることができました。名古屋支店時代の思い出に残る出来事です。

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