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入社4年目社員の本音「まずは相手を知ることから」Mizkan・中津川絵理さん

2018.03.07

■あなたの知らない若手社員のホンネ~中津川絵里さん(26才、入社4年目)~

 中間管理職にとって20代の部下の仕事へのマインドを理解することは良好なコミュニケーションに繋がる。若い世代にとっても、同世代がどんな仕事に汗を流しているのか。興味のあるところだろう。この企画は入社3~5年の社員の話にじっくりと耳を傾け、そのモチベーションを紹介する。

 第13回は株式会社Mizkan(以下・ミツカン)、東京支店営業4課の中津川絵理さん(26才)入社4年目だ。

 食酢やポン酢、みりん等で知られるこの会社の商品の多くは、それ単独で食するものではなく、肉や魚や野菜等の食材とコラボする。その点、他の食品メーカーの営業とは一味違ったものが見える。

■「常備菜」という流行りの言葉

 創業文化元年(1804年)、歴史のある会社だからなのでしょうか、企業理念も難しい。「脚下照顧に基づく現状否認の実行」。自分自身と事実を素直に謙虚に見つめ、その上で自分自身を変えていくという意味です。入社以来、常に言われ頭にこびりついている。

「営業は需要創造だよ」、入社間がない頃の支店長のそんな言葉も忘れません。

 最初の配属は名古屋支店の営業でした。25店舗のスーパーや量販店を受け持ちましたが、本部の担当者から、この時期にこのチェーン店にこの商品を販売しますと、連絡が入ります。私の仕事はその商品をお客さんに届けるために催事等、店長や主任や責任者と一緒に商品が売れるよう、売り場を作っていくことでした。

 相手を知ることが大事だと、学生時代からことあるごとに意識してきたことで。担当さんと積極的に話をして、人間関係が徐々に築けてくると、相手が売り場の悩みを少しずつ打ち明けてくれます。

「ヒジキや切り干し大根、ゼンマイ等の乾物を売りたいんだ。おたくの商品を使って乾物のメニューって考えられる?」それは売り場の担当さんの声でした。乾物は普段、店舗のあまり目立たない場所に置かれていますが、そのスーパーは元々、乾物屋でした。乾物を売れば社内的に担当さんの評価も上がる。

 地味な乾物を店舗の催事で大きく取り上げるには、さてどうするか。「乾物の常備菜というのはどうでしょうか」「常備菜?」担当さんは不思議そうな顔をしましたが、共稼ぎ家庭が多い昨今、タッパーに入れ冷蔵庫に常備しておく作り置き料理、常備菜が注目されています。常備菜としての乾物の提案はこれまでにあまりない。早速、うちの支店のメニューの調理支援の人に相談をしました。

 カンタン酢も追いがつおつゆも食材とともにある。ですから商品よりメニューを目立たせるのがうちの催事のやり方で。乾物を使った催事のメニューを6〜8種類用意しました。例えば切り干し大根を水で戻して、カンタン酢と追いがつおつゆを混ぜた「ハリハリ漬け」。

 お客さんに伝わるようにコルクボードを使い、インスタグラムみたいな写真を展示して。他にはヒジキを水で戻して、人参や油揚げと一緒に煮立て、追いがつおつゆで味付けをしたヒジキ煮。昔からある日本食ですが、常備菜という流行りの言葉で紹介すると、新鮮な形で伝わります。

「常備菜」と書いたものを催事場の天井から下げて、社内の開発担当にメニューのレシピを書いた紙を作ってもらい、お客さんに手渡して。常備菜とは何かを説明する本も売り場に置いきました。

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