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小さな会社ではなぜ人が育たないのか?

2018.04.03

■部下を手取り足取り教えていない

私の取材を通じての観察では、中小企業や多くのベンチャー企業の管理職は、部下に手取り足取り教えていない傾向がある。結果として、「野放し」にしている場合も見受けられる。自分自身がかつての上司に手取り足取り教えられた経験に乏しいから、何をどのようにして教えていいのか、正確にはわからない場合もあるのだろう。

私がフリーランスになってから12年が過ぎた、中小企業や多くのベンチャー企業の20~30代前半の社員と組んで仕事をしたが、上司から丁寧に仕事を教ええてもらったとは思えない人が半数を占めている。その人たちの上司(課長や部長)と会って話をすると、部下の置かれている状況、成長の度合いを正しく把握できていないと私が感じた人は8割以上になる。

こういうレベルの上司の下で人ハイレベルの人材が育つならば、大企業は人材育成に苦労はしない。中小企業や多くのベンチャー企業で人を育成するならば、社長や役員、管理職が相当に明確な考えを持ち、計画的に段階的に取り組む必要があるが、私はそのような人とめぐり合う機会がほとんどない。多くは、大企業とは別世界である。

新聞や雑誌などのメディアで発言をする識者は、中小企業や多くのベンチャー企業を好意的にとらえているようだ。なぜか、20~30代前半までの人材育成が総じてできていない会社が多いことを伝えない。今回はそのような思いもあり、取り上げてみた。このコラムを読む人が、中小企業や多くのベンチャー企業で部下を持つ立場ならば、徹底的に手取り足取り教えて、大企業の社員に負けない人材に育て上げてほしいと思う。潜在的な能力が高い社員がいるかもしれないのだから、惜しいではないか。

文/吉田典史

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