小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

47年の歴史に幕を閉じた都営新宿線の初代車両「10-000形」の生涯を振り返る

2018.03.29

■都営新宿線開業とともに量産車が登場


10-000形は、長らく“都営新宿線の顔”に君臨(提供:東京都交通局)。

 都営三田線で長期にわたる試験の末、1978年に量産車が登場。前面デザイン変更のほか、京王帝都電鉄(現・京王電鉄)との相互直通運転を想定し、6両車とした。また、試作車で試験搭載されたATO、駅名表示器、冷房装置は、実用化に至らず撤去。量産車化改造後、都営新宿線に移った。


現在、京王電鉄の車両は、すべて10両車で運転。

 同年12月21日、岩本町―東大島間が開業。2年後の1980年2月16日、新宿―岩本町間延伸とともに、京王との相互直通運転がスタートした。当時、都営車両は6両車、京王車両は8両車で、のちに10両車が登場。運転区間が異なっていたとはいえ、双方の車両がまじわる新宿―岩本町間は、最大4両の差が生じていたほか、都営新宿線の延伸も相まって、利用客が増加してゆく。

■試作車で実用化には至らなかったものが、量産途中で結実

 東京都交通局は、1988年の増備車から車両の冷房化、同年10月から1989年1月まで全編成の8両車化をそれぞれ実施。そして、同年3月19日に都営地下鉄が初めて千葉県に足を踏み入れ、本八幡まで延び全通した。

 その後、既存車の冷房改造、増備車ではLED式の駅名表示器などが採用され、試作車では“夢”で終わったものが量産途中で花開く。参考までにATOは、都営大江戸線、都営三田線で実用化にこぎつけた。


国内の鉄道車両では、“最後のチョッパ新製車”となった。

 1997年12月、10-000形が5年ぶりに2編成投入され、26年間にわたる増備にピリオドを打った。最終の10-270・280編成は、軽量ステンレス車体のすっきりしたボディー、前面デザイン、チョッパ制御などの変更が行なわれた。

 同年12 月24 日のダイヤ改正で、都営新宿線の急行が運転を開始。10-000形は2016年9 月11 日まで、その運用にも就いた(同年9月12日以降の都営新宿線急行は、10両車に統一)。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年11月15日(金) 発売

DIME最新号は「2024年ヒットの新法則!」、永尾柚乃、小田凱人、こっちのけんと他豪華インタビュー満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。