■出資殺到の3時間
もちはだの資金調達は、蓋を開けてみればキャンペーン開始から3時間もしないうちに目標金額を達成してしまった。
世界随一の技術を持つ中小企業が情報発信力を手にした瞬間、全国から出資が殺到したのだ。この記事を書いている時点でキャンペーンの期限は残り46日だが、目標金額50万円に対して達成金額は510万円である。すべての投資枠が埋まり、追加出資受付の予定が立てられないほどだ。
これはもやは、「ワシオ株式会社の成功」という話に留まらない。幸いにも我々の国日本には、独特のテクノロジーを有する町工場が全国各地に存在する。それらすべてが何かしらの情報発信手段を持てば、メイド・イン・ジャパンはもう一度輝きを取り戻すことができるのではないか。
もちはだの成功が、今後の日本のモノづくりにとって重要なターニングポイントになる可能性は充分にある。
【参考】
この世から寒いをなくしたい。職人が編み出す、快適すぎるニットT「もちはだ」-Makuake
https://www.makuake.com/project/mochihada/
取材・文/澤田真一
※記事内のデータ等については取材時のものです。