
記録というのは大切なものだ。私は最近になって、新しく知った情報もさることながら、そうした情報に出会った時に自分の中に生じた気づきを記録してこなかったことに気がついた。後から考えると、そういうものたちは記録しておけば役立ったはずだったものかもしれないし、自分が同じことをぐるぐると考えていた、ということを気づかせてくれるものだったかもしれない。そんなわけで記録を残すためのツールを探し始めたのだが、情報カードを持ち運べるものを、と探している中で目をつけたのが今回紹介する『memottala』である。情報カードというのは名刺より一回り大きい(75mm×125mm)カードのこと。情報カードに照準をすましていたのは、梅棹忠夫著『知的生産の技術』を今更ながら読んで情報カードの有用性に気づいたことが大きい。この『memottala』、独立した用紙にメモをするジョッターの1つなのだが、手頃な値段に対して高級感が高く、所有する喜びを感じさせる逸品なので、是非紹介したい。
■『memottala』とは?
『memottala』は日本の会社である「カミテリア」から発売されているジョッターである。
ジョッターというと素材に革を使用しているものも多く見かける中、この製品で使用しているのは紙。しかし、紙だからといって安っぽいものを想像するのは間違いで、実際には硬くしっかりした紙を使用しており、その高級感は革製品に引けを取らない。