ラズパイ3起動に必要なモノとは
まず、ラズパイの音を聴いてもらいましょうと宮原さんが取り出したのが、アクリル板にサンドイッチされたような簡易的なケースに収まったラズパイとハイレゾデータが入ったUSBメモリにモバイルバッテリーである。これだけでいいのって、というくらいシンプルなシステムだ。これをDENONのプリメインアンプに接続してボリュームを上げるとモニターオーディオ『PL300II』が朗々と鳴った。『iPhone』で操作しているが、専用アプリではなくSafariのブラウザ画面で操作できるという。とにかくラズパイを動かすために必要なのは下記の3点。
1.ラズパイ3
2.ACアダプターかモバイル電源
3.microSDカードに入れたディストリビューション
ラズパイ3には日本製、イギリス製、中国製の3種類があるが中身は同じとのこと。もっと安価なのは中国製だが、その価格差は意外と少ない。ラズパイ3自体が日本の技適を取得しているため、どのラズパイを購入しても電波法の問題はない。ラズパイ3は従来のラズパイに比較して必要な電力が2Aから2.5Aに増えいてる。そのため余っている適当な5VのACアダプターを使うと起動しないことがあるので注意しよう。宮原さんによれば2Aあれば問題ないとのこと。実際にモバイルバッテリーでも動いていた。
私はラズパイ公式のPSE対応ACアダプタと日本製のラズパイ3のセットをAmazon.co.jpにて5940円で購入した。ちなみに日本製は基板に技適マークが印刷されている。microSDカードは4GBでもOKとのことなので、8GBあれば万全である。さらに大容量のカードを使い、パーティションを切って音楽データを保存するという技も使えるが、ラズパイ3はUSB端子が4つもあるので、USBメモリまたはUSB接続のHDDを使う方がカンタンだ。
ラズパイ3は1枚の基板の上に入出力端子とI2S出力のピンが並ぶ。基板の中央やや右には技適マークが印刷されている。
「ラズパイオーディオの会」の会員1号、宮原徹さん。「びぎねっと」と日本仮想化技術株式会社の代表取締役というホントは偉い人。