《 気になる料理もコース、特別!〝走るホテル〟の客室大解剖 》
クルーズトレインを象徴するものが豪華な寝室をはじめとする客室スペースだ。快適な睡眠時間を確保しながら、昼間は、いかに疲れにくいアメニティー空間を設けられるかが、その列車の価値を決定づける重要なポイントとなる。それぞれの列車では、これまでの鉄道車両の常識を一変した様々な新機軸が採用され、思い切った客室づくりを実現した。ここでは寝台列車の頂点に立つ最上級の車内を紹介。併せて設定コースや料理についても触れておこう。
[最上級客室比較]
■TWILIGHT EXPRESS 瑞風
1車両1室の最上位客室【ザ・スイート】(1人/78万〜125万円)
プライベートバルコニーが付いたエントランス、広々としたリビング・ダイニング、寝室、バスルーム、2ヶ所のトイレを備えた、世界でも珍しい1両1室の構成。スイートと呼ぶにふさわしい贅沢感が凝縮されている。
2台のダブルベッドを常設。足元側に大窓、枕側に小窓を配して車内の彩光に配慮。
大型のバスタブを備え、床には大理石を使用した本格仕様。バスタブは列車の揺れで湯がこぼれ出ない設計になっている。洗面も十分なサイズ。
2階建て構造の上階に設けられたリビングは、階下に通路を配置することで広い空間を確保。ソファはエキストラベッドとしても使用できる。