–声をかける相手ですが、成功率が高そうなど、見た目で判断することは可能ですか?
靴が汚いとか、バッグが開いている女性は成功しやすいって言われたりもしますが、あまり当てにならないと思います。大事なのはいけるかいけないか、ではなく、いきたいかどうかじゃないですかね。自分は、自分が本当に「カワイイ! 話したい!」と思う女性に声をかけます。その熱量は、きっと相手に伝わりますから。(JUN DMC)
–最初に、何と言って声をかければ良いですか?
いくつかパターンはありますが、シンプルなのは「すごくステキなので、つい声をかけちゃいました」とか、ストレートに意志を伝える、ナンパ業界で言うところの直接ナンパですね。もう気持ちを伝えちゃってるんで、あとは食事に行きましょう、お茶をしましょう、LINEのIDを交換しましょうと、ストレートに希望を伝えるだけです。ただ、いきなり気持ちを伝えるので、慣れないうちは最初の一声に勇気がいるかもしれません。あと、ナンパという行為に抵抗がある女性も多いので、警戒心を高める場合もありますね。(JUN DMC)
–たしかに、いきなり「タイプです」は言い出せないかもしれません。その勇気は、筆者にはなさそうです。
その場合、間接ナンパですね。代表的なのが「道聞き」です。最初の第一声を「◯◯がこの近くにあると聞いたのですが、ご存知ですか?」にしてしまえば、声をかけるハードルはグッと下がるかと思います。まず声をかけることに慣れるために、ひたすらタイプの女性に道を尋ねまくるというのも良いと思います。(JUN DMC)
–おっしゃるとおり、声はかけやすくなりますね。ただ、そこからどうナンパに変化すれば良いのでしょう?
結局はどこかで自分の意志を伝えることにはなるのですが、そこにいたるまでにストーリーを作ります。お茶をしたいなら、そのお茶をする理由作りですね。お茶に誘いたいと思った場合、自分のパターンでいきますと、まず「このあたりに◯◯っていう良い感じのカフェがあるって聞いて来たのですが、ご存知ですか?」と声をかけます。ここでポイントは、その目的のカフェから、歩いて10分弱くらいのところで声かけするという点です。これが近すぎると「あ、あそこですよ」とその場で終わっちゃうし、遠すぎると一緒に歩けるチャンスを逃しかねないので。10分くらいの距離なら、案内してくれる可能性が出てきます。うまい具合に案内してもらえたら、この10分間が勝負ですね。ここで笑わせられたら、そのまま「お礼にお茶ごちそうさせてください」が成功しやすくなりますから。(JUN DMC)
–なるほど巧妙ですね。ただ、笑わせるというのが、これまたハードルが高い。場を和ませるコツのようなものはあるのでしょうか?
おそらくですね、笑わせるというか、楽しい時間を過ごすための大きな障害になっているのが過剰な希望というか、下心というか、そういったものが、自分自身が楽しむのを難しくするのだと思います。他のナンパ師さんなんかだと、その日にベッドインしなきゃダメとか、ベッドインするためにはどうすれば良いかというメソッドなんかを声高に謳っていますけど、自分はゴールをそこにもっていく必要はないと思っているんです。理由はいくつかあって、まずそれ目的で会話していると、相手にどう思われるかとか余計なことに意識がいき過ぎます。そっちに意識がいっちゃって会話している今を全然楽しめないんじゃつまらないと思うんですよね。そして、ベッドインをゴールに設定すると、ナンパってほとんどが失敗に終わることになります。ナンパは、生活の一部として長く楽しんでいくライフワークのようなものですから、失敗続きでは多くの人が挫折してしまうんじゃないですかね。(JUN DMC)