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最強ナンパ師に学ぶ大人のナンパの極意

2017.12.20

■おっさんのナンパチャレンジ

 筆者も数えるほどだが、ナンパしたことはある。しかし、そのときは10代だった。しかも仲間5人ほどで。現在は30代も終わりに近づき、子どもだっている。この20年近く、ナンパしようと思ったことすらない。だが、この原稿を書くにあたり、経験しておくべきだと思い、ひとりでチャレンジすることにした。ナンパする前の率直な気持ちを述べさせてもらうと、ただただ怖い。緊張を通り越して恐怖である。凍える都会の雑踏の中、好みの女性を物色する中年。自分が変質者に思えて悲しくなってくる。だが、これは仕事だ。やらずばなるまい。と、自分を鼓舞し、ナンパにチャレンジ。

◯ストリートナンパ

まず、道端で声をかけようと決意。

1時間ほど何もできず。

勇気を振り絞り「あの…」と声をかけたが無視。

しかし、蚊の鳴くような声と表現するにふさわしいボリュームしか絞り出せなかったため、無視されたというより聞こえなかった可能性が高い。

どんな女性だったかよく思い出せないほど、緊張して回りが見えていなかった。

たしか大学生かOLさんか微妙なくらいな感じの女性。

心が折れる。

終了。

◯発表会ナンパ?

正確に言うとナンパではない。

相手は、とある企業の新商品発表会でMCをしていたタレントT。

40歳前後。

Tさんがタイプだと知り合いの編集者と話していたら、その人はTさんと仲が良かったらしく紹介される。

Tさんと2人で会話することになり、「これは考えようによってはナンパになるのでは・・・。デートに誘わねば!」と決意するも、いま一歩踏み込めず、連絡先の交換もしてないのに「今度食事でもしましょう」と、ことさら社交辞令感を全面に押し出し、実現不可能(連絡先を知らないから)な約束をして自ら立ち去る。

終了。

◯店員ナンパ

後に知るが、ナンパの入り口として最適の、初心者ナンパの代表格らしい。

居酒屋などで店員さんに声をかけ、仲良くなるという寸法。

確かに声をかけやすい。

しかも常連であれば、ナンパという意識すら生まれない。

筆者も当時、ナンパという意識はなかった。ただただ行くたびに軽口を叩いていただけだ。

ある日、「このあと同僚と2人で飲みにいくんです」と店員の子が言ったので、「俺らも行くよ」と付いていった。

その店員さん、今は筆者の嫁さんである。

今回ナンパの取材をして初めて知ったが、筆者はナンパで結婚していたのだ。

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