ナンパしてますか?
おそらくこれを読んでいる多くの人がしていないだろう。日本において、ナンパなんていうものはハタチ前後の若者たちが、遊びのノリでワイワイとやるもので、オトナの男性が嗜むようなものではないし、仮に若者であってもナンパなんてしないよ、という人の方が多いのではなかろうか。それこそ、いい歳をしてナンパなんてしていれば、まぁとんでもないロクデナシだと非難されることだろう。
だが、その感覚は間違っている。特にオトナのナンパには、ビジネスマンに必要なスキル、人生をハッピーに過ごすノウハウなど、チャラチャラした遊びとは一線を画する要素がぎっしりと詰まっている。「ナンパ」とは、これはもうひとつの哲学であり、人生修行なのである。
■素人最強ナンパ師のノウハウを学ぶ
どの道にも専門家というものがいるもので、ナンパ、恋愛など男女の事柄に精通する2人の識者にお話を伺った。1人は爽やかナンパ、楽しいナンパを広めるべく日々活動するナンパ師「JUN DMC氏」。そしてもう1人が夜の世界、アンダーグラウンドな世界に幅広いコミュニティを持つ某企業名物広報である「みくら天狗氏」。我々のようなウブなオトナがナンパの世界に足を踏み入れられるように助言をしてもらった。
–この歳(筆者・37際)でナンパはかなり抵抗があるのですが、実際に中年過ぎでもナンパをする人っていますか?
本当に歳は関係ないです。30代、40代でもストリート(※)でバリバリ活躍しているナンパ師さんはいっぱいいますよ。(JUN DMC氏)
※ストリート=ナンパ業界では路上でナンパすることをストリートナンパ、ストナンなどと呼ぶ
おじいちゃんと言っても問題ない年齢の方にナンパされることも多いですよ。「これから孫を迎えに行くんだが、それまでお茶でも」とか言って。いかにも立派な紳士という感じの、50歳くらいの方が声をかけてくることもありますし。(みくら氏)
–いい歳して何だコイツ、とか思いませんか?
思いません、私は。(みくら氏)
思う人もいるかも知れないですけど、自分の知る限りでは歳は気にしなくても良いと思いますね。(JUN DMC)
–なるほど。では、ナンパにチャレンジするとして、どのような場所で行えば良いでしょうか? やはり東京で言えば渋谷などのような、繁華街が狙い目ですか?
繁華街のど真ん中より、ちょっとハズれたいですね。巨大ターミナルの駅前とかは人の流れが速くて声かけがしづらいし、繁華街だとキャッチの方とかもいるので、声をかけた相手に誤解されたり、キャッチの方々とバッティングして余計なトラブルになる危険もなくはないですし。(JUN DMC)
あと、繁華街でラブホテルが密集したエリアがすぐそこ、みたいな場所で声をかけられると、やっぱり警戒されやすいですね。(みくら氏)
東京の繁華街で例えるなら、渋谷より恵比寿、新宿なら駅前よりも5丁目あたりが狙い目って感じですかね。(JUN DMC)