■ショウガ(ショウガ科ショウガ属)
効果・効能:脂肪燃焼、食欲増進
ショウガ
いわずと知れた温め食材の代名詞だが、食欲増進や健胃作用も見逃せないところ。主に使われる根の他、葉も芳香があり有用。原産地は東南アジア近辺と言われ、古い時代に近縁種であるミョウガとともに日本に導入された際、香りの強いほうが「兄香(せのか)」、弱いほうが「妹香(めのか)」と呼ばれて名前の起源になったという説、それが逆であったという説もある。
■クコ(ナス科クコ属)
効果・効能:美肌作用、強壮作用
クコ
原産地は中国だが、古い時代に日本へ入り、現在は日当たりの良い河原や海沿いなどで広く野生化している。数々の薬効で知られ、江戸時代に108の天寿をまっとうした徳川家康の参謀、天海僧正は、クコを食べることがその健康の秘訣だったと言われている。白米を炊き込む際に枝葉を一緒に入れると、仕上がりにもち米のような粘りが出て美味。
■ニンニク(ヒガンバナ科ネギ属)
効果・効能:消化促進、疲労回復
ニンニク
世界中で滋養強壮食材として使われているニンニクは、日本にも古くに伝わった和のスパイス。織田信長が馬上でかじっていたという逸話もある。江戸時代の「大和本草」には、「効能が高く常に欠かしてはならない食材である」という記載も。独特の香りは、ニラやネギなどとも共通する硫黄化合物で、糖質代謝に関わるビタミンB1の吸収・代謝を高めることで元気の源にも。