小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

お金の支払いが遅れる会社の2つの特徴

2017.11.04

■こんな会社に残るのも、1つの生き方

 しかし、まんざら、悪いところばかりではない。このような会社は、のどかで平和だ。激しく叱る人はいない。燃えるようなタイプもいない。厳しいノルマもない。少なくとも、私は噂でも聞かない。同世代の大企業の特に金融機関の社員と比べると、毎月の賃金はおそらく、20~40万円は少ないだろう。賞与を入れると、年収では300~500万円は少なくなるかもしれない。

 それでも、のどかで刺激のない日々を求めるならば、いいかもしれない。30代半ば以上になり、人生をある意味であきらめる場合(放棄するのではなく、現状に満足するという意味)は、こんな会社に残るのも、1つの生き方だ。お金の支払いが遅れようとも、「説明らしき」ことをして、ずるずると延ばせばいい。本来は、法律上や倫理的にもあってはならないのだが、社内では大きな問題にはならない。だからこそ、繰り返すのだ。

 最後に・・。20~30代前半の社員がこういう会社を辞めるのは、長い目で見ると、賢明な判断だと思う。一時期は収入減になるのかもしれないが、5~10年以内に取り戻すことができるはずだ。私のような外部スタッフが離れていくのも、正しい考えではあるのだろう。

 しかし、双方と振り返る必要がある。通常、一定のレベル以上の人は正社員にしろ、外部スタッフにしろ、このタイプの会社とは深くは関わらない。こういう会社と関係を持たなければいけないのは、つまりは、非力だからだ。あふれんばかりの才能や潜在的な能力、ゆるぎないキャリアや実績があるならば、視界に決して入らない会社なのだ。また、入れるべきではない。

 なぜ、こんな会社と関わったのかと自問自答をしてみたい。私も、よく考えることなのだ。もしかすると、一定のレベル以下なのだろうか・・・。読者諸氏にお教えいただきたい。

文/吉田典史

ジャーナリスト。主に経営・社会分野で記事や本を書く。近著に「会社で落ちこぼれる人の口ぐせ 抜群に出世する人の口ぐせ」(KADOKAWA/中経出版)。

■連載/あるあるビジネス処方箋

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。