■有機ELディスプレイは自然な色味
房野氏:「8」と「X」のデザイン面の変化はどう思いますか?
法林氏:ガラスを背面に貼ったデザイン、僕は好きです。ガラスに温かいという表現は変だけど、質感がいいし、高級感もある。「7」以前のアルミの背面の金属メカパーツ的な良さもあったけれど、それとはちょっと違う。
石川氏:過去の端末で金属を採用して、ガラスに切り替えて残念になったAndroidメーカーの機種も多々ある中、アップルは踏み止まってがんばったと思います。
石野氏:細かい点ですけど、背面下部の小さい文字がなくなってすっきりした。
房野氏:「X」のディスプレイに関してはどう思いますか?
石野氏:Galaxyなんかと同じで、持ちやすく、かつ大画面をある程度両立させてきましたね。描写は有機ELっぽくはなかった。
石川氏:有機ELにありがちなギトギト感というか、赤が強めに出る感じはなくて、自然で液晶に近い色味。
法林氏:たくさん有機ELを使っている製品があるけれど、色味の作り方がそれらとはちょっと違う感じがした。昔、有機ELは青っぽいと言われていて、近年はそれはないけれど、それでも「X」の有機ELは少し違った感じがします。
房野氏:「7」とかの色味とあまり変わらないですか。
法林氏:極端には変わらない感じ。
石川氏:ただ、もう少しベゼルが細くても良かった気がする。どうしてもGalaxyと比べてしまうので。
房野氏:持った感じが違いますか?
石川氏:それは変わらないんですけど、画面しか持っていない感じとは、ちょっと違う。
石野氏:まあ、ベゼルはありますよ。
石川氏:アップルのウェブサイトを見ると「すべてがスクリーン」と書かれているけれど。
石野氏:一部メディアが突っ走り過ぎて「ベゼルレス」と表記をしているけど。
石川氏:レスではない。「極端に細い」って言えるくらい。