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心理カウンセラーが説くパワハラ上司との上手なつきあい方

2017.09.09

「このハゲ―!!!」

 大いにワイドショーを盛り上げた某議員のこの叫び。これほど強烈で分かりやすいパワハラはないだろう。ネタとして活用されるほど世間に浸透してしまったが、必死に謝り続ける秘書の悲痛な声を思い出すと、やはり不快なこと極まりない。「ブラック企業」という言葉が一般化した現在、上司から受けるパワハラに悩む人は少なくない。なぜ某議員は声を枯らして秘書を怒鳴りつけたのか。なぜ上司は部下にパワハラをしてしまうのだろうか。

 その理由と解決策を探るべく、今回もこの方々に取材をした。セラピールーム「愛と桃舎」を運営する心理カウンセラーの畦倉充隆さんと畦倉美佳さんだ。

 ここからは心理カウンセラーの観点から、上司が部下にパワハラをする理由を解き明かし、その解決策を考えてみたい。今回の内容は前回の『心理カウンセラーが指南する「職場のお局様に嫌われない」テクニック』と共通する部分があるので、こちらも合わせて読んで頂ければ嬉しい。

 パワハラ上司にはいくつかのパターンが見られ、試しにネットでリサーチしてみると、ハラスメントの種類が山ほど挙げられている。心理カウンセラーの両氏によると、数あるパワハラの中でも、無理な仕事を押しつけたり暴言や暴力を振るったりする自己中心的な王様タイプの上司は、「パーソナリティー障害」を抱えている可能性が高いという。

■パーソナリティー障害とは?

 そもそもパーソナリティー障害とは一体何だろうか。充隆さんに説明してもらった。

「パーソナリティー障害とは、人格を形成する心の構造が未発達な人のこと指します。決して脳に障害を負っていたり精神障害だったりというわけではありません。簡単に言うと“わがままな子ども”というイメージです」。

 なるほど。自分の上司が「わがままな子ども」だったら、たまったものではない。しかしなぜパーソナリティー障害を抱えてしまうのか。この理由として、その親に当たる人物が、しっかりとした教育や愛情ある接し方をしなかったことが要因として考えられるそうだ。

 「幼児期に親からネグレクトされる体験や見捨てられる体験を受けると、傷つきやすく不安定な人格の子どもに育ちます。また、子どもは親の行動を手本に学びます。親の言葉遣い、行動、物事の考え方や捉え方、他人の扱い方など、それらを見て吸収した結果、親との関係や行動を他人の間で再現してしまうようになるのです」。

 パワハラ上司の理不尽な行動の根源には、親との関係性のこじれ、親の悪しき言動を学んだ体験があるということだ。問題行動を起こした子どもに対して「親の顔が見てみたい」という悪態が存在するが、これは的を射た悪口だったと言える。

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