新駅は1面1線。ホームは半径400メートルのカーブに設けられ、幅も狭い。見通しが悪いので、ホームには車掌用の監視モニターが随所に設けられ、肉眼では見にくい箇所をカバーしている。また、列車接近時にはテーマパークの楽曲が流れ、乗客に注意喚起を図っている。
駅舎は鬼怒川温泉駅寄りに建てられ、多機能トイレ、スロープ、簡易交通系ICカード改札機を設置した。交通系ICカード(PASMOやSuicaなど)を持っていない人はオレンジ色の発行機から乗降車駅証明書を取り、車内もしくは下車駅で精算する。
新駅の不便な点は、特急停車駅なのに券売機がないことで、特急券を購入できないほか、交通系ICカードのチャージもできない。東武社員にきいたところ、特急券は鬼怒川温泉駅か下今市駅で購入とのこと。復路の特急券は事前に購入したほうがよさそうだ。また、往路の特急券は「乗車駅―新駅間」を買うことができないので、下りは「乗車駅―鬼怒川温泉間」、上りは「乗車駅―下今市間」を購入するとよい。
なお、テーマパークのチケットブースでも、新駅に停車する特急の特急券、SL〈大樹〉の座席指定券、一部の普通乗車券を発売している。しかし、東武日光始発の特急券を購入できないのが難点だ。例えば、「新駅17時11分発の各駅停車下今市行きに乗り、終点で特急スペーシア〈けごん44号〉浅草行きに乗り換えたい」といった場合、当該列車の特急券は出かける前などに最寄りの駅券売機か窓口で購入、もしくは、東武携帯ネット会員向けの「特急券チケットレスサービス」利用のいずれかを選択したほうがいいだろう。
■当面のあいだ一部区間で割引運賃を設定
新駅は小佐越駅から0.7キロ、鬼怒川温泉駅から1.8キロ(いずれも営業キロ)のところにある。開業にあたり、運賃は「当面のあいだ」という注釈つきで乗車駅―小佐越間と同額になった。詳細は表を御参照いただきたい。
やっかいなのは新駅―鬼怒川公園間だ。同区間は3.9キロに対し、小佐越―鬼怒川公園間は4.6キロである。交通系ICカードで新駅―鬼怒川公園間に乗車すると、本来144円のところ165円引かれてしまう。東武では同区間乗車の際、普通乗車券の購入をお願いしている。