(4)医師の結婚相手は同業の医師がいいと思うか
結婚相手が同業の医者であることについては「どちらでもいい(49.5%)」が大半。それぞれの意見は以下の通り。
<相手も医師がいい理由、医師を選んだ理由>
・お互いの仕事の忙しさを理解しやすい。相手が多忙で家に帰ってこられない時も、訳が分からずキレるということをせずに済んでいる。ほぼワンオペ育児(パートナーの助けがないひとりでの育児)で大変だが、諦めがつく(39歳・精神科)
・医療関係者でないと仕事を理解してくれない。例えば、緊急時の呼び出し、急変対応での予定変更に嫌な顔をする、等。不快感を示される度に、こちらは仕事なのにと相手の器が小さく見えて、愛情がどんどん希薄になっていく(37歳・一般内科)
・仕事の重要性、休日が少ないなどお互いわかっているため(33歳・産婦人科、他)
・時間的に大変な時はもちろん、仕事の内容面や医局の嫌なところなどもおのずと分かり合えるから。また私たちの場合は専門が違うので、お互いに相手の専門分野について質問できる点も勉強になる(33歳・放射線科)
・価値観や生育環境が近いほうがうまくいくとおもうから(52歳・皮膚科)
<相手は医師以外がいい理由、医師を選ばなかった理由>
・お互い夜勤や休日出勤が恒常的にある仕事だと、互いに余裕がなくなり、すれ違い生活になりそうだから(46歳・小児科)
・家事育児の負担を頼みやすい。定時の仕事だと保育園送迎など頼める。当直や夜間の仕事がないので、ワンオペ育児を避けられる。(35歳・麻酔科)
・男性医師は家庭のことに無関心の人(仕事だけしていればいいという考えで家事や子育てを全くしない、家に帰ってこない)、浮気症の人(モテるし収入があるし職場に女性が多いし泊まりの仕事と嘘をつけるので遊びやすい)、金遣いが荒くプライドが高い人(医師家系のお金持ちのぼっちゃん、成績が良かったのでチヤホヤされて育った、結婚後もそういう扱いを望む)、女性医師の仕事に理解がない人が多いという印象(29歳・呼吸器内科)
<どちらでもいい理由>
・結婚生活の維持にはお互いの仕事への理解と譲歩、経済観念の一致。同業でも他業種でもそれらの点をクリアできれば良いのでは(31歳・麻酔科)
・同業者だからこそ、わかる苦悩や面白さがあると思うけれど、逆に同業者だからこそ、仕事のスタンスとか価値観が同じでなければ難しいと思います。比較する基準も同業者なら明確(論文数や専門医を取得した時期など)なので、そこでライバル心や嫉妬心が生まれかねないと思います(34歳・緩和ケア)