【09】
エラ・フィッツジェラルド『マック・ザ・ナイフ〜エラ・イン・ベルリン』
(Verve)1960年
しっとりしたバラードだけでなく、スキャットはもちろん歌詞まで即興する自由自在の歌声は、まるでジャズ・ヴォーカルのショウケース。しかもそれをライヴで披露しているところがすごい。
宮澤明洋(『ハイレゾレコパル』編集長)
【10】
ブロッサム・ディアリー『ブロッサム・ディアリー』(Verve)1956年
腕利きたちをバックにピアノで弾き語る、元祖メガネ女子にして才人。でも小粋でコケティッシュな歌声が最大の魅力。聴くたびに懐かしくも新鮮な、恋人に出会ったような気持ちにさせてくれる。
真舘嘉浩(グラフィックデザイナー)
『ジャズ・ヴォーカル・コレクション』で「歌を見る」連載中。
【11】
マリーナ・ショウ『フー・イズ・ディス・ビッチ・エニウェイ』(Blue Note)1975年
ファンキーでソウルフル。名曲揃いでサウンドも完璧な仕上がり。ソウル・ミュージック筋でも不動の名盤だが、「ジャズ耳」で聴くと、ここにはジャズ・スピリットが満ち満ちているのがわかる。
長沼敬子(ジャズ・ヴォーカリスト)