★今日のうんちく 〜鱈〜
鱈は雪のように身が白いから、魚に雪と書いて「鱈」になったと言われる説もあるように、冬の魚です。また、この「鱈」という漢字は和製漢字なのだそうですが、漢字の本場中国にも逆輸入され、中国でも鱈と書くのだそうですよ。よほど鱈という漢字のイメージがこの魚にピッタリなのでしょうね。
そしてもうひとつ、これぞうんちくだ! という話を紹介したいと思います。それは、「たらふく食べる」という言葉を漢字で書くと「鱈腹食べる」と書くということ。皆さんご存知でしたしょうか?
鱈はお腹がプックリと膨らんでいる魚であるという事と、大口を開けて貪欲に食事をする大食漢な魚であるという事から、「鱈腹」という当て字が使われたそうなんですよ。ちなみに、たらふくの語源としては、たら(足る)腹という意味だそうです。
これには皆さん、へ〜っと唸って頂けたでしょうか(笑)?
その他にも鱈の豆知識として紹介したいのが、鱈は身以外の他の部位も、実はよく食べている食品であるということ。それをいくつか紹介すると、
・卵巣…たらこ
・精巣…白子
・胃…チャンジャ
・すり身…タラタラしてんじゃねーよ(駄菓子)
などなど。意外と、「タラタラしてんじゃねーよって、鱈のタラタラだったんだ!?」なんて思って頂けた方、多いのではないでしょうか(笑)
文/藤田晋也
※記事内のデータ等については取材時のものです。