小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

大企業の社員が「寄らば大樹の陰」といわれる5つの理由

2017.02.19

■人材の新陳代謝が進んでいる

 大企業は、人事異動や配置転換が頻繁にある。少なくとも年に1回は、定期異動のある会社が多い。しかも、全国や海外を含めた大規模なものになる。グループ会社への出向や転籍も増えている。リストラも、大規模になる。一方で、新卒も中途採用も、大規模に行われる。人材の新陳代謝が進んでいる。嫌な上司や先輩、同僚らがほかの部署へ行ったり、辞めたりする可能性が中小企業よりは高い。

 中小企業は、人事異動や配置転換が少ない。出向や転籍はほとんどない。社員の定着率が低いから、30代半ばまでくらいの社員は辞めていくかもしれない。40~50代の嫌な上司などは、なかなか辞めない。組織の新陳代謝が進まないから、意識の高い人には物足りない職場になりやすい。

■強い組織

 人材の新陳代謝が大規模に進むことは、組織が生き物のように動き、しだいに体質や社風などが変わっていくことを意味する。一時期の混乱もあるかもしれないが、3~5年という期間で見ると、組織そのものが強くなっていく。大企業が中小企業よりもはるかに、会社の寿命が長い理由の1つはここにある。

 優秀な人材は、強い組織の中から生まれてくる傾向がある。中小企業から優秀な人がなかなか生まれないのは、人材の新陳代謝が進まず、組織が一向に変わらないからだ。

 大企業で働く社員を「寄らば大樹の陰」で、「会社にしがみついている」ととらえるのは、実態に即していないのかもしれない。なぜ、いつの時代も多くの人が大企業に魅力を感じるのか。実は「安定」や「将来性」などではなく、「社員や組織のレベルが高い」ことに、社員たちが大きな満足をしているからではないだろうか。

文/吉田典史

ジャーナリスト。主に経営・社会分野で記事や本を書く。近著に「会社で落ちこぼれる人の口ぐせ 抜群に出世する人の口ぐせ」(KADOKAWA/中経出版)。

■連載/あるあるビジネス処方箋

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。