★★★取材からわかった『毎日飲むヤクルト』のヒット要因3★★★
1.時代に合っている
もともと健康感の高い『ヤクルト』に、不足しているビタミンをプラスしたり、「脂肪ゼロ」を強調表示することで健康感をさらにアップ。健康が気になる30〜50歳代のビジネスパーソンの心にささった。
2.価値の浸透
ターゲットは30〜50歳代のビジネスパーソン。コンビニの顧客ボリュームゾーンであるこの年代に対し、価値観を共有するセブン-イレブンと組んだことで、価値の浸透が図れた。
3.目新しい
『ヤクルト』は歴史が長いだけにイメージが固まっている感があるが、新しい容器や1本から買える点など、目新しさに満ちあふれている。目に留まるのも自然なことだった。
最近、腸の健康に対する関心が高まっていることもあり、乳酸菌を使った食品が注目をされている。この流れで、『ヤクルト』類が注目されるのは自然なことだが、『ヤクルト』類には課題があった。この課題を克服するべく開発されたのが、『毎日飲むヤクルト』である。歴史やブランド力に甘んじることなく進化を続ける『ヤクルト』の真髄を見た気がする。
製品情報
http://www.yakult.co.jp/mainichi/typea.html
文/大沢裕司
ものづくりに関することを中心に、割と幅広く色々なことを取材するライター。主な取材テーマは商品開発、技術開発、生産、工場、など。当連載のネタ探しに日々奔走中。
■連載/ヒット商品開発秘話