◎新しいものが集まる首都圏、共働き家庭増加にともない需要が高まる可能性も?
普及率が低い他の都道府県を見ると、“西”エリアではあるものの普及率が低い沖縄県が目立ちます。沖縄県は、気候のせいもあり、とてもおおらかな気風の県です。また、生活においてお金を積極的に使うことがあまりなく、例えば自動販売機で飲み物を買うこともほとんどありません。男性も女性もおおらかで、細かいことは気にしない性格なので、食器洗いに対してのストレスや不満をあまり感じないことが理由だとも考えられます。
東京都をはじめ、首都圏 は普及率が低い結果になっていますが、実は東京都は共働きの家庭が全国的に見ても少なく、専業主婦が多いのです。これは男性の「妻ひとり養えないでどうする」というプライドがまだ残っていることも一因として挙げられ、埼玉県、千葉県といった東京都のベッドタウンである県も影響されていると言え、専業主婦だから時間がある、だから手洗いで、という固定概念が持たれ続けている可能性も垣間見えます。
ただ、首都圏は新しいものが集まる、新しいものへの受容性も高いエリアです。共働きの家庭が増えている現代の家庭事情を鑑みると、家事の負担を軽減するという点で、家事を担うことが多い女性だけではなく、男性と女性の家事分担をスムーズにしうる便利家電として、食器洗い乾燥機の需要は高まっていくと考えられます。需要が高まるにつれ、技術的な改善やより多くのバリエーションの食器洗い乾燥機が登場し、普及率が低かったエリアからの関心が高まることもあるでしょう。
【調査概要】
・調査対象:日本国内在住の20~59歳の男女 4700名(都道府県別・性別に均等割付)
※都道府県別・性別・年代別に均等割付した母集団より、各都道府県100名の調査対象を無作為抽出し実施
・調査期間:2015年5月27日~2015年5月31日
・調査方法:インターネット調査