◆“自分はプロフェッショナルだと思う”ビジネスパーソンの5人に1人
それでは、自分自身についてはどのように思っているのか。全回答者(1000名)に、自分が今の仕事でプロフェッショナルだと思うか聞いたところ、「そう思う」は21.5%、「そう思わない」は50.9%となり、5人に1人はプロフェッショナルという自負を持っているものの、半数は今の仕事において自身をプロフェッショナルだと思っていないことが明らかになった。
また、ビジネスパーソンたちが、自身をプロフェッショナルであると考えたり、反対にプロフェッショナルでないと考えたりしている理由についても質問を行なったところ、「そう思う」と回答した理由をみると、「資格を生かした仕事をしているから」(30代女性)、「自分にしかできない仕事があるから」(20代女性)、「自分の仕事に誇りを持っているから」(50代男性)など、専門性や独自性、そして誇りを持って仕事に取り組んでいることを理由とする回答が多くみられた。
一方、「そう思わない」理由は、大きく2つのパターンに分かれた。ひとつは、「自信がないから」(50代女性)、「誰でもできる仕事だから」(30代男性)など、仕事内容に対して自信や誇りを持てていないということ、もうひとつは、「まだまだ知識などを吸収できると思うから」(40代女性)、「まだまだ勉強不足だから」(20代男性)など、自分自身がまだ成長過程にあるということだった。
◆仕事がデキてもこんなプロフェッショナルは嫌だ!1位は「常に上から目線で話す」
プロフェッショナルのイメージに合致していても、“こんな人はプロフェッショナルとして認めたくない”と思われてしまうような人も、中にはいるのではないだろうか。全回答者(1000名)に、“仕事がデキてもこんなプロフェッショナルは嫌だ”と思うビジネスパーソン像を聞いたところ、最多回答は「常に上から目線で話す」(57.2%)、次いで、「昔の成功談をずっと自慢し続けている」(51.4%)、「すぐ怒る」(49.9%)が続きました。高圧的でプライドが高そうにみえる言動は、プロフェッショナルとしてそぐわないと思われているようだ。
そのほか、上位10位には、「部下を育てる気がない」(49.4%)、「上司へのごますりが巧い」(48.2%)といった、社内での人間関係に関する項目や、「外にだけいい顔をする」(49.2%)、「忙しいアピールをよくする」(38.6%)、「人からどう見られるかばかりを気にする」(35.9%)といった、外聞に関する項目が入った。さらに、10位には「けち過ぎる」(33.8%)が入った。かっこいいプロフェッショナルであるためには、お金を使うべきところでは惜しまず使っていったほうがいいかもしれない。
年代別にみると、「上司へのごますりが巧い」では、20代41.2%、30代44.4%、40代52.8%、50代54.4%と、年代が上がるにつれ割合も高くなっている。仕事の酸いも甘いも経験してきたビジネスパーソンほど、実力以外で“点数稼ぎ”をしようとする人に対して、良い印象を抱かないようだ。