カウンターでオーダーすると、スタッフが小気味よく次々と野菜やトッピング素材をボウルに入れ、自分のサラダができ上がっていくライブ感が面白い。ホットサラダ対応のメニューでは目の前でフライパンを使いパパッと炒めてくれる。その場で作ってくれるので、量の加減も可能だ。
トッピングはチーズ(4種)やチップス(6種)は各プラス50円、プラス250円のプレミアムはアボカド、コリアンダー、シトラスシュリンプ、ダイスビーフ、チキン(スチームorグリル)、キーマカレーなどがあるが、中でもおすすめなのが厚切りベーコン。というのも同店の経営母体は「大阪焼き肉・ホルモン ふたご」を展開するFTGカンパニーで、肉類は焼き肉の店舗と同じ業者から仕入れることが多くベーコンもOEMで作られたもので、うまみと香りが秀逸。
「焼肉は体に悪いが、野菜は体にいいという固定観念がある。焼肉を食べると満足感を得られるが、罪悪感がつのることもある。サラダは体にいいことをしたように感じるが“食べた”という満足感に欠ける。そういった観念を払拭するのが最終目的。ダイエット食ではない、サラダを主食にしたサラダで満足できるメニューを提供している。10年後には街に“サラダ屋”というカテゴリーの店が増えて、サラダメインのメニューでサラリーマンが飲みに来られる場所になればいいと思っている」(FTGカンパニーCOO・李 純峯さん)
2020年までに50店舗の展開を目指すという同店だが、「焼肉を食べるようにサラダをバリバリと食べてほしい」という思いで作られた店だけあって、ボリュームのあるグルメサラダが並ぶメニューには、糖質表示だけでカロリー表示がない。カロリーを気にする女性やヘルスコンシャスな人々の食べ物というイメージが強いサラダを、お腹も満足できるサラダにしたいという店のコンセプトが伝わってくる。