小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

【開発秘話】55万枚以上売れているアイリスオーヤマの『エアリーマットレス』

2016.08.06

■ホームセンターで商品の特長を直接伝える

 2012年6月、まず厚さ5cmの『エアリーマットレス』と3cmの『エアリー敷きパッド』を発売。その後、2013年に厚さ5cmでも固めの『エアリープラスマットレス』と厚さ9cmの『エアリーマットレス』を追加。2014年にウレタンと組み合わせた『エアリーハイブリッドマットレス』、2015年に暖かい側生地を採用した『エアリーWarmマットレス』を追加した。

 なお、2012年に初めて投入された『エアリーマットレス』は、2013年になって側生地が見直された。2012年に発売したものの側生地は表裏ともにメッシュ生地だったが、「涼しいけど冬場は少し寒い、という声をいただいた」と岩崎氏。表裏ともにメッシュ生地にすると通気性が良すぎることから、片面をニット生地+綿に変更。冬場はメッシュ生地を裏側にすれば、寒く感じることなく快適に眠れるというわけである。

 一番売れているチャネルは、同社らしいホームセンター。SAS(セールスエイドスタッッフ)と呼ばれるスタッフを店舗に派遣し、セルフ販売が主流のホームセンターで、店頭にマットレスを敷かしてもらい体験できるようにしたほか、商品の特徴などを直接伝えることに力を入れた。発売直後はこれを徹底して行なったが、一番安いもので2万円前後と高機能マットレスの中では安価にもかかわらず、「こんな高いものが売れるか」と言われたこともあったほど。しかし、実績をあげることができたこともあり、ホームセンターでの取り扱いが増加していった。

■異なる中材と組み合わせた商品展開

『エアリーマットレス』の今後の課題は、異なる素材の組み合わせた中材の提案にあるという。この課題に対する1つの取り組みが、『エアリーハイブリッドマットレス』である。『エアリーハイブリッドマットレス』は「エアロキューブ」と、アキレスが開発した無膜ウレタン「ムマック」を組み合わせた中材を使用したマットレス。無膜ウレタンとは従来の有膜ウレタンより通気性に優れており、丸洗いできる特徴を持つ。

 開発のきっかけの1つは、ウレタン特有のプロファイル加工(波状カット)を好む人が多いこと。「半面を『エアロキューブ』にし、もう半面をプロファイル加工にしたウレタンにすれば、お客様は好みの方で寝てもらえます」と岩崎氏。ウレタン素材と組み合わることで、ウレタン素材の寝心地が好みの人たちにも手に取ってもらいやすいものをつくることにした。

 ただ、ウレタン素材なら何を組み合わせてもいいというわけではなかった。条件は、「エアロキューブ」の通気性の良さと丸洗いできるという利点を阻害しない無膜ウレタンであること。一見すると、条件に合うウレタン素材を見つけるのが難航しそうに見えるが、企画段階で「ムマック」が見つかったという。異なる素材を組み合わせることもあり、耐久試験なども一から行ない、他の『エアリーマットレス』と変わらない品質を確認した上で上市した。

『エアリーハイブリッドマットレス』の中材。
『エアリーハイブリッドマットレス』の中材。上下2層構造で、上段が「ムマック」、下段が「エアロキューブ」となっている

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年11月15日(金) 発売

DIME最新号は「2024年ヒットの新法則!」、永尾柚乃、小田凱人、こっちのけんと他豪華インタビュー満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。