■連載/阿部純子のトレンド探検隊
◆ハイセンスなコインランドリー「エコラックス ランドリー」都内初出店
日本において1975年からコインランドリー事業を展開しているエレクトロラックスが店舗プロデュースを手がけるハイセンスなコインランドリー「ecoLux Laundry(エコラックス ランドリー)」が、江戸川区東葛西にオープンした。エコラックスランドリーは全国で10店舗以上展開をしているが、東京都内では東葛西が初となる。
エレクトロラックスは1970年代に郊外型大型ランドリーを日本に導入したコインランドリーのパイオニアカンパニーだが、当時のコインランドリーは、学生や社会人など都市部における単身者が主体だった。しかし1990年代からターゲットはファミリー層に、さらに都市部から郊外へ拡大し、駐車場を完備した大型店舗が登場。ランドリー機器も大型化し、家族分の大量洗いや、寝具などの大物洗いに対応するようになった。2000年代以降はそれまでセパレートだった洗濯機、乾燥機が一体化した洗濯乾燥機が登場し、今までのように洗濯のあと、乾燥機へ洗濯物を移動させる必要がなくなり、スーパーやホームセンター、クリーニング店などの他業種店舗と併設で利便性が向上していった。
こうしたコインランドリー事業の変化により、単身者だけでなく主婦のユーザーも増え、店舗デザインや、カフェ、コンビニ等の機能、スマートフォンとの連動サービス、さらにオーナー側へのソリューションの提供など、コインランドリーもさらなる付加価値を求められる時代に入っている。
「現在、コインランドリーの使用者は人口の10%未満だが、今までコインランドリーを使ったことのない、働く女性や大都市のビジネスユーザーの取り込みを視野に入れ、カフェなどを併設したコミュニケーションの場を作り、新しい利用者の獲得に力を入れて、利用者を20%、さらには50%を目標にさまざまな提案をしていきたい」(エレクトロラックス・プロフェッショナル 日本・韓国地域代表 浅井 伸宏氏)
東葛西の店舗は洗濯脱水機(14kg・600円~)、乾燥機(16kg・8分100円~)、洗濯乾燥機(15kg・1200円)の3種類の機器と、洗濯、乾燥、たたみまで行う洗濯代行サービスを併設した店舗になっている。店内はカウンターとテーブルの席があり、今後はWi-Fiを確保して長居ができるようなスペースにしていくという。
さらに急増する女性ユーザーを意識して、店内は明るく、使いやすくてわかりやすい女性目線を意識した店舗づくりとなっている。店内には使い方のビデオがディスプレイで上映されており、初めての人でも機器の使い方がスムーズに理解できる。