DIME MAGAZINE
「家庭用と業務用洗濯機の違いはドラムの大きさ。ドラム式洗濯機の洗浄力は基本的に叩き洗いで決まる。ドラムの直径が大きい方が叩き洗いが強くなるので、汚れが落ちやすくなる。それに加え、専用の業務用洗剤が強力なので、プロ仕様の洗濯効果が期待できる。乾燥については、エレクトロラックスの乾燥機は熱交換の時間が長く、風量が多いので、乾くのが早いというお声をいただいている」（エレクトロラックス・ジャパン プロフェッショナル事業部 国部 功太郎氏）
同社は安定した投資ビジネスとしてオーナー層の拡大を図っているが、セントラルペイメントのシステムはオーナーにとってもメリットが大きい。アプリをダウンロードすれば、スマートフォンからその日の売上をリアルタイムで確認できる。また、機械ごとに1週間、1か月、3か月の売上や使用率もチェックできるので、年間ベースで管理することも可能。ポイントカードの稼働状況もわかるのでポイントの効果も確認できる。
コイン詰まりや故障など機器の制御も、オーナーが遠隔操作で対応できるのも大きなメリット。無人店や深夜などに客からお金を入れたのに動かないといった苦情が来た場合、わざわざ店舗に出向かなくても、スマ―トフォンからの操作でコイン搬出や、他の機器を指定して遠隔操作で動かすこともできる。
データをサーバーで管理しているので、客からのコール受けから集金、返金業務、掃除等を第三者の会社に委託することも可能なので、投資ビジネスとして都心に住みながら地方のコインランドリーでも経営が可能になる。
東葛西店では会員制の洗濯代行もある。7kg程度が入る専用バッグ（300円）を購入し、バッグに詰め放題で2000円（税込）。単身者なら1週間分ぐらい、3～4人家族だと3日分ぐらいの目安の量だ。昼の12時までに預かれば夕方以降にたたんだ状態で返却される。スタッフがいない時間は投げ込みボックスに投入もできる。今後は年配者や外出困難者にも対応できるよう、デリバリーサービスも開始する予定だという。
【AJの読み】進化しているコインランドリー、今後はキャッシュレスのシステムにも期待したいが･･･
コインランドリーは薄暗くて、あまりきれいじゃないというイメージがあったが、最新機器が揃った「エコラックス ランドリー」の明るくて開放感のある店舗には驚いた。清潔志向の高まりもあり、毛布や布団、カーテンなどの大物洗いができるというメリットや、高層マンションで洗濯物を干すことができない住宅事情などから、主婦層の利用も急増している。
こうした傾向の中、ポイントカードのシステムは頻繁に使う人にとってはお得感が大きい。ただ、現在のポイントカードは磁気カードなので、ポイントの蓄積はできるがポイント残数が料金に満たない場合は、支払いをすべてカードで行なうキャッシュレスとはいかない。電子マネーやクレジットカード、お財布ケータイでの支払いができればさらに便利になると思うが、原価の高いICカードの導入は、100円単位でこつこつ稼ぐコインランドリーには難しい面があるという。今後はそのあたりも課題になりそうだ。
文／阿部 純子
■連載／阿部純子のトレンド探検隊
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