2018〜 森保一監督の「臨機応変」
就任当初はオーソドックスに原理原則を整備して、選手と話し合いながらチームを構築していくプランを進めたが、ベースは持ちながら、相手との関係や試合の状況に応じた臨機応変な戦い方を植え付けて、カタールW杯のドイツ戦、スペイン戦での勝利につなげた。〝第二次・森保ジャパン〟ではカタールを戦ったメンバーを軸に、可変システムなどのアップデートを加えて、戦い方の幅を広げている。
[2018年 キリンチャレンジカップ コスタリカ戦]

[2022年 カタールW杯 グループリーグ スペイン戦]

[2025年 北中米W杯 アジア最終予選 バーレーン戦]

[キリンワールドチャレンジ 2026 スコットランド戦]


河治 代表コーチの森保さんがチームを引き継ぐかたちで、2018年に〝森保ジャパン〟が発足します。カタールW杯までの4年間という期間は、東京五輪の監督も兼務するかたちで〝世代間の融合〟をテーマにしました。森保さんって、自分なりの答えを持っていたとしても、意見を聞くそうですね。「どう思います?」と。
戸田 まず意見を聞かなければ、相手が何も言えなくなるんでしょうね。先に「ポーンッ」と答えを提示してしまうと、それが正解だと認識し、周りの人もそこに寄せていくようになっちゃうので。
河治 最初は〝戦術がない監督〟みたいに言われることもありました。けれど、実際は「これだ!」と決めつけて固めず、いろんな知見を選手などからも吸い上げて作り上げていく手法を取っている。下手に作り込まず、常に周りから吸収しやすくしているなと。
戸田 今は欧州でプレーしている選手が本当に増えました。例えば、イングランド・ロンドン南部をホームタウンとしたクリスタル・パレスでどんな守備をしているとか、クラブで学んだことが代表に還元されている。その流れを今の〝森保ジャパン〟はうまく使えていると思います。
河治 日本代表の歴代監督の積み重ねが、今に全部つながっている感じもありますよね。
戸田 オフトさんから始まって、いろんな監督がいて、成功も失敗もした経験が現在につながっている。今の日本代表はそれをかなりうまく吸収している気がします。
河治 W杯では何が起きるのかわかりません。しかし、森保監督を含め、何かが起きたことに対し、柔軟に解決できる力が備わったチームになっている気はします。
戸田 そういったことも含めて、期待感はありますね。もちろんケガする選手が出てくるかもしれないし、新しいスターが出てくるかもしれない。いろんな状況に対応できるだけの積み重ねが、これまでの日本代表以上にあると思います。それに現在の日本代表は、海外でプレーする選手が多く、個のレベルも上がっている。だから選手たち自身が〝頂点〟(を目指す)という言葉をよく口にしているじゃないですか。そのようにチームで〝頂点〟という基準がしっかりと共有されていること自体、とても良いことだと思います。
歴代選手20|堂安 律
左足を武器に重要な試合で結果を出す。カタールW杯はドイツ戦とスペイン戦でゴールを決めた。攻守両面で貢献でき、現在は右ウイングバックを担当。遠藤航を欠いた3月のイギリス遠征はチームキャプテンを務めた。
歴代選手21|久保建英
高い技術と創造性で攻撃を組み立てる左利きのアタッカー。若くしてスペインで経験を積み、日本代表の攻撃の核となりつつある。幼少期から強豪バルセロナの下部組織で育ち、ネイティブ並みのスペイン語を操る。

歴代選手22|遠藤 航
守備強度と戦術理解を兼ね備えたボランチ。ベルギー、ドイツ、イングランドで経験を重ねて、前回主将の吉田麻也からチームキャプテンを引き継いだが、2月に左足首の「リスフラン靭帯断裂」という大ケガを負った。
歴代選手23|三苫 薫
テクニックとスピードを融合するドリブルを武器に、左サイドから局面を切り開く。世界最高峰のプレミアリーグでも高い評価を受け、日本の攻撃力を象徴する。カタールW杯のスペイン戦で〝三笘の1ミリ〟が大きな話題に。
歴代選手24|鎌田大地
〝第一次・森保ジャパン〟では2列目を担当も、経験を重ねながら攻撃を作れるボランチとして才能が開花している。大舞台での勝負強さに定評があり、ドイツのフランクフルト時代にヨーロッパリーグ優勝の経験も。

歴代選手25|権田修一
カタールW杯は頼れる守護神として、ドイツ戦やスペイン戦でビッグセーブを連発。日本のテレビメディアなどで「防衛大臣」の称号も。当時は清水エスパルスに所属していたが、現在はヴィッセル神戸で活躍する。
歴代選手26|冨安健洋
圧倒的な守備能力と後方からの攻撃サポート能力を併せ持ち、日本のディフェンス陣では卓越した存在。度重なるケガにより、代表活動を欠場することが多いが、優勝を目指すためのキーマンというべき存在だ。


サッカー界隈で話題になった主な歴代トピックス〈Part. 04〉
Jリーグでは名古屋グランパスの金井貢史選手と柏レイソルのオルンガ選手が活躍。両者は点取り屋で、それぞれユニークなキャッチで称えられた。清水エスパルスの秋葉忠宏監督が熱く言い放つ「THIS IS FOOTBALL!」とそれを模した言葉もファンの間で親しまれることに。
NSK(「なぜそこに金井」) 偽サイドバック 声出し応援禁止
無観客試合(リモートマッチ) WEリーグ誕生 FC町田ゼルビアの水かけPK
「オルンガがおるんが!」 「This is 焼肉! This is 京昌園!」 三苫の1ミリ
「THIS IS FOOTBALL!」 2026年 Jリーグのオリジナル10復活 A代表のブラジル初撃破
取材・文/河治良幸 撮影/五十嵐美弥 編集/田尻健二郎 写真提供/時事
DIME最新号は日本サッカー躍進の軌跡を大特集!
今月のDIMEでは、日本サッカー協会、Jリーグ、育成世代だけでなく、スポンサー企業の貢献など進化の舞台裏、立役者を独自の視点から徹底取材。驚きの事実が明らかに…!
さらに『アオアシ』をはじめ、サッカー漫画がいかに日本サッカーの躍進に貢献したのか、元日本代表レジェンドたちにも取材もしました。
サッカーという時代を彩り、人々を熱狂させてきたトレンドの背景を読み解く、一大特集になっていますのでご期待ください!
さらに第二特集ではAIで進化するビジネスガジェットを編集部がガチ検証、本当に使えるのかを検証しました!
Amazonで購入 楽天ブックスで購入 7netで購入






DIME MAGAZINE












