2010〜 アルベルト・ザッケローニ監督の「アシンメトリー」
[2013年 ブラジルW杯 アジア最終予定 オーストアリア戦]

相手陣内で人数をかけながら、素早いパスワークを軸に左右非対称の役割を与えて、攻撃イメージを共有。右サイドバックのレギュラーだった内田篤人は「左の(長友)佑都、ヤットさん(遠藤保仁)、(香川)真司で作り、右の岡ちゃん(岡崎慎司)で仕留める」と表現した。
2014〜 ハビエル・アギーレ監督の「タテへの意識づけ」
[2015年 アジアカップ 準々決勝 UAE戦]

高い位置からの守備と素早い縦への攻撃を組み合わせて、ポゼッションよりもゴール前のチャンスを増やすことを重視。トレーニングでも、いかに早く、効率よくボールを前に運ぶかを選手に求めた。パスの選択肢も最優先は前線、厳しければ中盤という基準が明確に。
2015〜 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の「デュエル」
[2017年 ロシアW杯 アジア最終予選 オーストラリア戦]

基本的にアギーレと同じく、ゴール方向に素早く攻めるスタイルを植え付けながら、試合で生じるデュエル(1対1の勝負)に勝ち切ることで、試合を有利にしていくことを強く求めた。それまで日本人のウイークとされてきた部分に逃げない姿勢は〝森保ジャパン〟にも影響を考えている。
2018〜 西野朗監督の「ポゼッションへの回帰」
[2018年 ロシアW杯 グループリーグ コロンビア戦]

ロシアW杯では4バックを組み、押し込んだところからの切り替わりでプレッシャーをかける。3-4-2-1をベースにボールを保持しながらサイド攻撃と中央突破を使い分け、選手の個性やアイデアを局面で発揮させる策も見られ、当時コーチだった森保現監督のベースになった。
河治 ザッケローニ監督時代のことはどのように見ていましたか。
戸田 〝ザックジャパン〟は完成度が高かったです。選手同士の関係性もできていたと思いますし。ただ、W杯の直前に少しピークアウトした感はありますよね。
河治 完成度が高いだけに主力メンバーが固定されがちでしたね。だから主力メンバーのコンディションに波が出たことで、最後半年ぐらいはチームの状態を上げるのが、かなり難しくなってしまった。
戸田 それを見越した選手層の厚いチームづくりができていなかったといえるでしょう。
河治 当時のことは、まさに今の〝森保ジャパン〟にも生かされているところでしょうね。
戸田 選手のコンディションに関して言えば、ブラジルW杯の際、単純にキャンプ地と試合会場の移動距離に問題があったのかなと。だって選手が重く見えましたもん。
河治 遠藤保仁さんのインタビューにあるように、ブラジルW杯は、選手たち以上にスタッフがすごく経験した大会になったんじゃないかと。
戸田 練習場所が試合会場とは全然違う環境のところでしたし。
河治 次の〝アギーレジャパン〟は縦に速く攻める意識付けが特徴で、それは〝ハリルジャパン〟にもつながっていきました。
戸田 ハリルさんは「デュエル」をかなり強調していましたよね。
河治 練習でも1対1を徹底的にやらせていました。外国人選手に対して苦手意識を持たず、戦うことから逃げるなと。そんなハリルさんはロシアW杯の本大会直前というタイミングで解任されるわけですが、そのまま続けていたら、どんな結果を残せていたのか、誰にもわかりませんよね。
戸田 彼のように明確な決め事を作って選手に伝える方が、W杯のような短期の大会でハマる可能性が十分にありますから。
河治 ロシアW杯では最終的に急きょ西野さんが監督に就任し、短期間でチームをまとめてベスト16に進みました。準備の時間もなくバタバタだったと思いますけど、それでも選手と話し合いながら、チームをまとめて初戦に入れたのは西野さんの功績だと思います。
戸田 急場しのぎみたいな部分もあったと思いますけど、その方が逆に躍動感が出ることもある。それもフットボールなんですよね。
歴代選手13|本田圭佑
フィジカルと左足のキック精度、何よりメンタルの強さで2010年、2014年、2018年の3大会にわたり、日本代表を心身両面で牽引。その後、カンボジア代表の実質的監督などを経験する一方、現役選手として多くの国を渡り歩く。
歴代選手14|香川真司
狭いスペースでの技術と鋭い得点感覚で、欧州でも高い評価を得た。2014年ブラジルW杯は不完全燃焼も、2018年ロシアW杯はベスト16に導く。ベテランの年齢になった現在もセレッソ大阪の主力として活躍。

歴代選手15|大迫勇也
2018年ロシアW杯コロンビア戦でコーナーキックから劇的にゴール。高校サッカー時代のエピソードから「(大迫)半端ないって」が同年の新語・流行語大賞にノミネートされた。前回のカタールW杯はまさかの選外に。
歴代選手16|長友佑都
無尽蔵のスタミナと走力で、主に左サイドバックとして過去4大会のW杯を経験。チーム一番のムードメーカーであり、2018年ロシアW杯の直前合宿ではチームの雰囲気を良くするために、金髪の〝スーパーサイヤ人〟に。
歴代選手17|長谷部 誠
2010年の南アフリカW杯で、開幕直前にキャプテンマークを託され、2014年のブラジルW杯、2018年のロシアW杯で不動のキャプテンとして日本代表を支えつづけた。〝森保ジャパン〟のコーチとして北中米W杯に挑む。

歴代選手18|川島永嗣
過去4大会でW杯の本大会のメンバー入り、2010年、2014年、2018年の3大会で全試合のゴールを守った。GKとしてのレベルの高さはもろん、模範的な振る舞いは若手の見本に。43歳の現在もJ2のジュビロ磐田で活躍。
歴代選手19|吉田麻也
2011年のアジアカップからレギュラーに定着し、日本の守備を支えてきた。前回のカタールW杯では、キャプテンとしてドイツとスペインの撃破やベスト16進出に貢献。現在は北米MLSのLAギャラクシーでプレー。

サッカー界隈で話題になった主な歴代トピックス〈Part. 03〉
東日本大震災により日本中に暗い雰囲気が漂っていた2011年、男女を通じて初のW杯優勝という快挙を、なでしこジャパンが成し遂げる。2014年にJリーグ3部制がスタート。2018年にはスペイン代表のイニエスタがヴィッセル神戸に入団し、大きな注目が集まった。
なでしこジャパン世界一 AFCアジアカップ制覇 香川真司のマンU移籍
J3導入 ベトナムの英雄 ㇾ・コン・ビン ケチャップ ドバドバ
DJポリス 本田圭佑のACミラン移籍 スアレスの噛みつき事件
アイス・バケツ・チャレンジ 「アモーレ」 ハリル監督の解任慰謝料1円
「(大迫)半端ないって」 VAR導入 Jリーグ イニエスタ フィーバー







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