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ExcelのBYROW関数を使って合計値や平均値をかんたんに算出する方法

2025.11.09

BYROW関数は行ごとにLAMBDAを適用させられる関数である。各行の合計値や最大値・最小値、平均値などを求めることができる。集計処理を簡略化させられる。

ExcelのBYROW(バイロウ)関数の使い方が分からない、という方もいるのではないでしょうか。BYROW関数は、行ごとにLAMBDAを適用できる関数である。

本記事では、BYROW関数の使い方について解説する。BYROW関数で、各行の合計値や最大値・最小値、平均値を求める方法についてまとめた。

BYROW関数とは?

BYROW関数は、行ごとにLAMBDAを適用し、その結果を出力できる関数だ。LAMBDA関数と一緒に使うことを前提にしている関数である。

たとえば、各行の最大値を出力したり、各行の合計値を出力したりすることが可能だ。

便利な関数だが、Microsoft 365に加入していないと使えない点には注意しよう。

■LAMBDA関数とは?

LAMBDA関数とは、簡単にいえば関数を作るための関数ということだ。

LAMBDA関数を使えば、複雑な計算を関数1つで行える。たとえば、足し算した結果と掛け算を行う、といった複数の演算処理を、1つの関数として定義付けられる。

Excelではマクロを開発することで、複雑な計算を自動化できる。しかし、マクロの開発には、ある程度のスキルが必要である。

Microsoft 365からLAMBDA関数が新しく導入されたことで、ユーザーはマクロを開発することなく、複雑な計算処理を自動化できる場合がある。

関連記事:ExcelのLAMBDA関数を使って関数の自作を実現する方法

■BYROW関数の構文

BYROW関数の基本構文は次のとおり。

  • =BYROW({配列}, {LAMBDA関数})

1つ目の引数には、計算処理を行いたい配列(セル範囲)を指定する。

2つ目の引数には、各行ごとに実行したいLAMBDA関数を指定する。具体的なBYROW関数の使い方は次の項目から見ていこう。

BYROW関数の使い方

BYROW関数の基本的な使い方について解説する。

BYROW関数で次の3つを行う方法を順番にみていこう。

  1. 各行の合計値を求める
  2. 各行の最大値・最小値を求める
  3. 各行の平均値を求める

■1.各行の合計値を求める

BYROW関数で各行の合計値を求める方法を解説する。

以下では、「=BYROW(B2:D4, LAMBDA(x, SUM(x)))」としている。SUM関数によって、各行の合計値を求めることができる

合計値を求める

実行すると、各行の合計値が出力されていることが分かる。BYROW関数によって、「LAMBDA関数で生成した合計値を求める関数」を各行に適用させている。

合計値を求めた結果

関連記事:Excelで数値を合計するには?「+」やSUM関数を使って計算する3つの方法

■2.各行の最大値・最小値を求める

続いて、各行の最大値を求める方法を解説する。最大値を求めるにはMAX関数を使う。

以下では「=BYROW(B2:D4, LAMBDA(x, MAX(x)))」としている。

最大値を求める

実行すると、各行の最大値が表示されていることが分かる。

最大値を求めた結果

最小値を求める方法も見てみよう。最小値を求めるにはMIN関数が必要だ。

以下では「=BYROW(B2:D4, LAMBDA(x, MIN(x)))」としている。

最小値を求める

実行すると、各行の最小値が表示されていることが分かる。

最小値を求めた結果

■3.各行の平均値を求める

続いて、各行の平均値を求める方法について見ていこう。平均値を求めるには、AVERAGE関数が必要である。

以下では「=BYROW(B2:D4, LAMBDA(x, AVERAGE(x)))」としている。

平均値を求める

実行すると、各行の平均値が表示されていることが分かる。

平均値を求めた結果

関連記事:Excelで平均値を求めるには?AVERAGE関数やAVERAGEIF関数のかんたんな使い方

BYROW関数とBYCOL関数の違いについて

BYROW関数とBYCOL関数はよく似ている。BYROW関数は行ごとにLAMBDAを適用できる関数だが、BYCOL関数は列ごとにLAMBDAを適用できる。

例を見てみよう。以下では「=BYCOL(B2:D4, LAMBDA(x, SUM(x)))」としている。

BYCOL関数を実行

実行すると、B2〜B4の合計値やC2〜C4の合計値が表示されていることが分かる。このように、BYCOL関数は「→」ではなく「↓」の方向に、LAMBDAを適用することが可能だ。

BYCOL関数の実行結果

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