中小企業の人手不足の現状と対策について
<フォーバル GDXリサーチ研究所所長 平良 学 氏>
今回の人手不足についての調査では、半数以上の中小企業が人手不足を感じており、そのうちの約9割が事業にマイナスの影響を受けていることがわかりました。
また、人手不足への対策として求人・採用の強化や、福利厚生の見直しなどが行われていますが、これまでに対策を実施した企業で効果を実感しているのは約半数と、必ずしも効果に繋がるとは限らない、ということも明らかになりました。
人手不足の状況や対策は企業により異なるため、効果が出る対策を見極め、実施することが重要といえるでしょう。
人手不足の影響が今後も増え、加えて、昨今のインフレにともなうエネルギー価格や原材料費の高騰などで経営が圧迫されれば、いわゆる「人手不足倒産」のリスクに直面する中小企業が増える可能性も考えられます。
DX(デジタルトランスフォーメーション)による業務効率化、社員の育成・キャリアパスの強化、魅力のある組織づくりによる求人・採用活動の強化などの対策がより中小企業には求められるでしょう。
調査概要
調査主体/フォーバル GDXリサーチ研究所
調査期間/2024年7月8日~2024年8月10日
調査対象者/全国の中小企業経営者
調査方法/ウェブでのアンケートを実施し、回答を分析
有効回答数/851
出典/フォーバル GDXリサーチ研究所調べ
関連情報
https://gdx-research.com/
構成/清水眞希