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ビジネスパーソンの半数以上が足りないと実感している勤務先の残業対策、6割が「手当てが出ても残業したくない」

2024.03.21

【残業への対策】6割以上が勤務先の対策不足を実感、人手不足の解消や業務量の見直しを望む声

最後に、対象者全員に残業に関して勤務先は十分に対策しているか聞いたところ、「まったくそう思わない」(28.8%)、「あまりそう思わない」(35.8%)が合わせて64.6%と6割を超える結果となった。

勤務先は十分に対策していると思わないと回答した人に、どのような対策や改善をしてほしいか聞いたところ、「人員を増やして、仕事量が均等になるようにしてほしい」(40代・男性・建築土木)といった人手不足の解消や業務量の見直しを求める意見が目立った。

そのほか、「業務効率化と従業員の意識改革」(30代・男性・企画マーケティング)、「一定時間でのPCシャットダウン」(30代・女性・公務員)、「ノー残業デーを設ける」(30代・男性・システムエンジニア)などの意見も多数挙がった。

●勤務先に求める残業の対策(一部抜粋)
「業務の棚卸しと不要な業務の削減」(30代・男性・接客販売)
「ツールの導入や二重申請の停止などによる業務の効率化」(30代・女性・企画マーケティング)
「労働時間の上限規制、業務分担の見直し、適切な人員配置など」(40代・男性・公務員)
「上層部から一般スタッフへのコミュニケーションとタスク管理」(20代・男性・その他)
「残業しないことで給与アップや特別賞与が出るようにしてほしい」(40代・男性・システムエンジニア)
「上司が早めに帰ってほしい」(30代・男性・建築土木) …など

今回の調査では、現代のビジネスパーソンの間で「残業はしないほうがよい」とする意識が浸透しつつあることがわかった。また、勤務先で残業は評価対象ではないとする意見が7割近くにのぼるなど、個々人の意識だけでなく組織の風潮としても残業が努力とされる見方は薄れてきているといえそうだ。

しかしそんな中でも、意図しない残業を強いられたことがある人は半数近くにのぼり、さらに勤務先の対策に満足していない人も6割を超える結果となった。この現状は、残業を望まないビジネスパーソンにとって大きなストレスとなっているだろう。仕事への満足度を高めるためには、こうした状況の改善に向けて働く環境や体制を根本から見直す企業としての対策が求められるのではないだろうか。

<調査概要>
調査内容 :ビジネスパーソンの残業に関する意識
調査機関 :自社調査
調査対象 :当社を利用している全国のビジネスパーソン(20代~40代・男女) 
有効回答 :631人
調査期間 :2024年2月29日~3月7日
調査方法 :インターネット調査

※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合がある。

出典元:株式会社ワークポート

構成/こじへい

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