【手当を含む残業意識】手当が出ても残業を「したくない」62.5%、「残業しない」が現代の主流に
さらに、残業をしたくないと回答した人に残業をした分だけ手当が出る場合したいと思うか聞いたところ、「まったくしたくない」(12.2%)、「あまりしたくない」(50.3%)が合わせて62.5%となった。実態として月平均残業時間が比較的少ないことに加え、過半数が「手当が出ても残業をしたくない」という考えを持っていることからも、現代のビジネスパーソンの間では残業をしないスタンスが主流になってきているようすがうかがえた。
【勤務先の残業意識】勤務先において残業が評価につながるとは「感じない」が66.6%と7割近く
次に、対象者全員に勤務先では残業をすることが評価につながると感じるか聞いたところ、「まったくそう感じない」(31.4%)、「あまりそう感じない」(35.2%)が合わせて66.6%となった。かつては「残業=努力」と評価された時代もあったが、現代ではそうした見方も薄れてきているようだ。
【残業に関するハラスメント】意図しない残業を強いられたことが「ある」46.2%、半数近くが被害を経験
対象者全員に、誰かに意図しない残業を強いられたことがあるか聞いたところ、「かなりある」(20.4%)、「ややある」(25.8%)が合わせて46.2%と半数近くにのぼった。
意図しない残業を強いられたことがあると回答した人に詳しい状況を聞いたところ、「期限が当日中の仕事を定時ごろに上司から依頼された」(40代・男性・機械系エンジニア)、「上司に帰ることができない雰囲気をつくられる」(30代・男性・管理)など、ほとんどが上司によるものだった。
さらに、「社長に定時で帰るなと言われた」(30代・女性・製造)、「目上の人から、早く帰れると思うなよとはっきり言われた」(40代・男性・管理)など、残業を強制する直接的な発言を受けたことがある人も少なくなかった。
●残業に関するハラスメントの被害事例(一部抜粋)
「上司にタスクを振られるが、残業は推奨しないというダブルスタンダードが横行している」(30代・男性・運輸交通)
「クライアントや上司に、就業間際に急ぎの仕事を振られることが多い」(40代・女性・クリエイター)
「上司も残っており、残業が当たり前のような空気になっている」(30代・男性・接客販売)
「もう帰るの?と聞かれる」(20代・男性・営業)
「先輩から、今日中にやってから帰れと言われた」(40代・女性・営業)
「上司より先に帰るなと言われた」(40代・男性・管理)
「経営者に、それが習慣だからと言われた」(40代・男性・事務)
「社長の妻に、残業をしないとパートにするぞと脅された」(30代・男性・製造) …など