これまで、この@DIMEで「災害時にクルマが緊急避難シェルターになる」、「災害時の車中泊に使えるクルマ10選」の記事を掲載してきたが、今回はいつ起こるか分からない災害、地震に備え、緊急避難、緊急対応のために車内に積んでおきたい主なアイテムを紹介したい。ここでのリストはあくまでわが家がステーションワゴンに実際に用意しているものであり、読者諸氏の家族構成や様々な事情に合わせてアレンジしていただきたい。
まず重要なのは、車内に避難せざるを得ず、しばらく車内で過ごす場合、エコノミークラス症候群回避のために足を伸ばして寝られることが大前提だ。
1. シートアレンジ時にフィットするマット
幸運にも、前後席、後席と荷室、あるいはミニバンの2/3列目席をシートアレンジして、フラットなベッドスペースが確保できるクルマを所有していても、そもそもシートは腰かけるためのもので、クルマのシートの場合、サイドサポートも必要なため、フラットアレンジをしたとしても、けっこうな凸凹が生じてしまう(最新の日産セレナの2/3列目席フラットアレンジを除く)。
また、ホンダN VANやVWトゥーランのように、車中泊が可能な寸法を確保できる完全フラットなフロアにアレンジできるクルマでも、床は樹脂や木製のハードボードで、そのまま寝るのには適さないケースもある。
そこで、家から布団を持ち出すまでもなく(ベッドしかない家ではそもそも敷き布団がなかったりする)、車内で快適に横になり、快眠するためには、シートアレンジ時の凸凹、硬いフロアを解消するためのマットが不可欠。
一部車種には純正アクセサリーとして、使わないときには折り畳むかくるくる丸めてコンパクトに収納できるタイプもあり、ぜひ活用すべきだが、純正アクセサリーのマットがない場合でも、ホームセンターなどで手に入れることが可能だ(車内のサイズをきっちり計っておくこと)。筆者の愛車のコンパクトステーションワゴンには純正アクセサリーのマットはないものの、厚さ1.5cmほどのキャンプ用断熱マットを普段から荷室~後席背面にセットし、敷き詰めてある。後席を倒せば、そのままマットが敷かれた就寝スペースになるわけだ(銀マットは偶然にも後席を格納した拡大ラゲッジスペースのフロアにジャストフィットした/サイズが合わなければカットすればよい)。