10.緊急脱出ハンマー&シートベルトカッター
災害時、それも突然の豪雨、洪水などで、クルマが水没しそうになったときや、クルマが地震などによって横転したときなどに有用なのが、サイドガラスを割ってクルマから脱出するための緊急脱出ハンマー。セイワの「緊急脱出ハンマー」はアルミ製で適度な重さがあり、ガラスを叩く部分は強度のあるタングステン鋼製で、少ない力でガラスをたたき割ることが可能。加えてカッター内蔵で外せなくなったシートベルトの切断もOKだ。世界的認知度が高いTUV/GSマーク認定製品(ドイツ製品安全法が定める品質・安全基準を満たす)となる。もちろん、ドライバーが手の届く場所(運転席側のドアポケットなど)に専用収納袋に収め、置いておくことが重要だ。
11.車内用避難リュック
ここまでは、災害用に車内に常備しておきたいクルマ寄りのアイテムについてリストアップしてきたが、肝心の避難用品そのものの積載も欠かせない。これは、ドライブ先での災害時にも役立つものとなる。
12.着の身着のままの緊急避難では避難用ベストが役立つ
災害用車載品のリストからはちょっと外れるが、わが家では3Way方式の避難グッズを用意していて、一つ目はすでにこの@DIMEの記事「災害時の避難で大活躍!あると便利な「多ポケットベスト」の活用法」で紹介している、サッと羽織れ、外に出られる避難用ベストだ。そして二つ目が避難所に向かう際などに持っていく一般的な避難リュックだ。ただし、ただのリュックではなく、車輪付きで引くこともできる、キャリーケースとしても使える2Wayタイプである。
13.車載避難リュックの用意
で、車内用にもドライブ先での被災のために避難リュックを用意しているのだが、何個も準備するのは面倒・・・ということで、わが家ではボルボオーナーではないものの、ボルボ純正の「防災バッグ」を荷室に積んでいる。車載に特化しコンパクトにまとめられたその内容は、7年保存水500ml×2、7年保存クッキー、スマホ充電ライト付きラジオ、ウェットティッシュ、ファーストエイド、折りたたみヘルメット、簡易ブランケット、緊急簡易トイレ、プレスタオル、ホイッスル、ウェットシート、連絡先カード、ロゴ入りクリアボトル、泡なしシャンプー、マウスウォッシュ、ペーパー歯磨き、軍手、ロゴ入り巾着、マスク、カイロ、ブルーシートの全21種類。自宅に常備する避難リュックの内容の参考にもなるアイテムが揃っている。リュックそのものもオシャレな北欧デザインだ。
そうしたリュックなどは、ラゲッジルームに置いておくと、けっこうジャマになる。そんなとき、例えばコンパクトなプチバンのスズキ・ソリオのように、1/2列目席+ラゲッジルームのフラットアレンジが可能なクルマで、なおかつラゲッジルームの床下のサブトランクが大容量なら、そこに機内持ち込みサイズのキャリーケースさえしっかり収納できるからスぺース効率がよく便利である。
14.その他避難用品
もちろん、車載災害リュックまで用意しない場合でも、ミネラルウォーター、ティッシュペーパー、除菌ウェットティッシュ、タオル、レインコート、折り畳み傘、洗面キット、救急セット(バンドエイドなど)、ウォーターバッグ(冷却水不足の際にも有効)、ノート&ペン(事故の際の記録にも有効)、LEDライト、携帯トイレなどを用意しておくと一段と安心である。携帯トイレは尿の処理袋に加え、持ち帰り袋、車内でとはいえ、周囲から見られる恥ずかしさを軽減してくれる”前掛けシート”までセットになったセイワの「携帯トイレ」が使いやすく安心だ。
文/青山尚暉
写真/青山尚暉 雪岡直樹
セイワ https://www.seiwa-c.co.jp/
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