Excelで文字を丸で囲む方法は、目的によって最適な手段が変わります。図形の楕円を重ねて強調するのか、変換で丸付き文字を入力するのか、採点表で「〇」を付けるのか、印刷してもズレないようにするのか、本記事では用途別に手順を整理し、それぞれの最適解を解説します。Excelは表計算ソフトのため、Wordのような囲い文字機能は標準では搭載されていません。それでも図形・環境依存文字・Wordオブジェクト・関数を使い分ければ、目的に応じて文字を丸で囲めます。まずは次の早見表で、自分のやりたいことに合った方法を選んでください。
目次
Excelで文字を丸で囲む方法は、目的によって最適な手段が変わります。図形の楕円を重ねて強調するのか、変換で丸付き文字を入力するのか、採点表で「〇」を付けるのか、印刷してもズレないようにするのか、本記事では用途別に手順を整理し、それぞれの最適解を解説します。
Excelは表計算ソフトのため、Wordのような囲い文字機能は標準では搭載されていません。それでも図形・環境依存文字・Wordオブジェクト・関数を使い分ければ、目的に応じて文字を丸で囲めます。まずは次の早見表で、自分のやりたいことに合った方法を選んでください。
Excelで「丸で囲む」方法の早見表|まずは目的別に選ぶ
やりたいことが決まっていれば、対応する方法へ進むのが近道です。下表で目的と最適な方法を確認してください。
| やりたいこと | 最適な方法 | 本記事の該当セクション |
| 任意の文字やセルを丸で囲んで強調したい | 図形(楕円)を重ねる | 図形(楕円)で囲む |
| 印刷すると丸の位置がずれる | 図形の配置設定とグループ化 | 印刷でずれる対策 |
| ①②や㊟など決まった丸付き文字を入力したい | 変換・IMEパッド | 丸付き文字を使う |
| 数字を〇で囲みたい(21以上・51以上も) | 環境依存文字・Word囲い文字・UNICHAR関数 | 数字を〇で囲む |
| 採点表やチェック表で「〇」を付けたい | IF関数・条件付き書式 | 採点・チェック表で〇を付ける |

文字や図表を強調したいだけなら図形の楕円が最も自由度が高く、決まった記号を素早く入れたいなら丸付き文字が便利です。採点のように条件で〇を出し分けたい場合は、関数や条件付き書式が向いています。以降で順番に解説します。
Excel(エクセル)の図形(楕円)で文字を丸で囲む
まず、図形を使って文字を丸で囲む方法です。この方法はどんな文字やセルにも使え、丸の大きさ・色・形を自由に調整できます。文字にぴったり合わせるには少し手間がかかりますが、強調用途では最も汎用的です。
①【挿入】タブの「図形」から「楕円」をクリックします。

②楕円を選ぶと、カーソルが十字の「+」マークに変わります
③そのままシート上の好きな場所をドラッグして円を作成します。サイズや位置は後で調整するため、ここでは適当な大きさでかまいません。Shiftキーを押しながらドラッグすると正円になり、サイズ変更時もShiftキーを押せば正円が崩れません。

④作成した図形を右クリックし、表示されたメニューの「塗りつぶし」をクリックします。
⑤一覧から「塗りつぶしなし」をクリックします。
⑥塗りつぶしがなくなり、円の枠線だけが残ります。

⑦次に図形を右クリックし、メニューの「枠線」をクリックします。
⑧[テーマの色]から好みの色を選びます(ここでは黒を選択)。枠線の太さは同じメニューの「太さ」から調整できます。

⑨丸で囲みたい文字の上に図形を移動し、サイズと位置を微調整します。

⑩文字を丸で囲めました。

図形の挿入手順や正円の作り方、塗りつぶし・枠線の変更方法は、Microsoft公式ヘルプにも記載があります。
参考:Microsoft サポート「図形を追加する」、Microsoft サポート「曲線や円の図形を描画する」
なお、画像やオブジェクトの配置に慣れていない場合は、関連記事「Excelで画像を挿入する方法」もあわせて参考になります。
数字や漢字を〝丸付き文字〟で入力する(変換・IMEパッド)
図形はどんな文字でも丸で囲める一方、作成に手間がかかります。①②や㊟のように、もともと丸で囲まれた文字(環境依存文字)で足りる場合は、変換やIMEパッドから入力するほうが手早く済みます。
1.変換で丸付き文字を入力する方法
①丸付き文字にしたい読みをセルに入力し、文字変換します(ここでは「かぶ」と入力)。
②候補から丸付きの文字を選びます(ここでは「㊑」を選択)。

③丸付き文字が入力できました。数字の①②や「まる秘(㊙)」なども同じように変換で入力できます。

2.一覧から挿入する方法
文字変換で入力できる丸付き文字は、IMEパッドの一覧から選んで入力することもできます。
①画面右下のタスクバーにある「IMEのオプション」(「あ」や「A」が表示されている部分)を右クリックします。
②表示されたメニューから「IMEパッド」を選択します

③IMEパッドが表示されたら「文字一覧」をクリックします。

④[文字カテゴリ]をスクロールして「囲み英数字」を選ぶと、右側に丸付き文字が表示されます。

⑤文字を入力したいセルを選択し、IMEパッドの右側から使いたい文字をクリックします(ここでは①をクリック)。
⑥選択した文字がセルに入力されます。

文字を装飾して目立たせる方法としては、取り消し線も実務でよく使われます。あわせて「Excelで文字に取り消し線を引く方法」も参考にしてください。
数字を〇で囲む|21以上・51以上の制約と対処
数字を丸で囲みたい場合、入力できる範囲には制約があります。範囲ごとに最適な方法が異なるため、整理して解説します。
まず、丸付き数字①〜⑳は変換やIMEパッドで簡単に入力できます。㉑〜㊿も、IMEパッドの「囲み英数字」や記号と特殊文字の一覧から挿入できます(環境によっては変換候補に出ないことがあります)。
問題は51以上です。51〜99の丸付き数字はUnicodeの単一文字として用意されていないため、変換では入力できません。この場合は、後述の「Wordの囲い文字機能をExcelで使う」方法で作成するのが現実的です。Wordの囲い文字を使えば、任意の数字や文字を〇で囲んだ形にできます。
関数で丸付き数字を動的に表示したい場合は、UNICHAR関数が便利です。UNICHAR関数は、指定したUnicode番号に対応する文字を返す関数です。丸付き数字①〜㊿はUnicode上で①〜⑳・㉑〜㉟・㊱〜㊿の3区間に分かれて割り当てられているため、次のように区間ごとに番号を振り分けます。
=IF(OR(A1<1,A1>50),"",IF(A1<=20,UNICHAR(A1+9311),IF(A1<=35,UNICHAR(A1+12860),UNICHAR(A1+12941))))
A1に1〜50の数値を入れると、対応する丸付き数字(①〜㊿)が表示されます。範囲外を空白にする条件を先頭に入れているため、想定外の値でもエラーになりません。なお、表示はフォントに依存し、対応していないフォントでは正しく表示されない場合があります。
【図版12:UNICHAR関数で丸付き数字を生成した表(A列に数値、B列に丸付き数字)】
環境依存文字は、メールや他環境への共有時に文字化けすることがあります。確実に同じ見た目を保ちたい場合は、図形やWord囲い文字で〇を作るほうが安全です。




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