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なぜ、SNSに広告を?フィリップ モリス ジャパンが懸念を表明した加熱式たばこの増税とその影響

2023.12.15

かつての日本では、喫煙が大人のたしなみとされ、昭和40年代頃は男性のおよそ8割以上が愛煙家だったというデータがある。

これは今考えると嘘みたいな数字だが、実際にそのぐらい喫煙者は多かった。

現在でありえないことだが、電車に乗れば車両の座席近くに埋め込み型の灰皿が常備されていて、子供がいようとおかまいなしに車両中にたばこの匂いが充満していた。

そのため乗客が自分で電車の窓をある程度開閉することもできた。換気性能は現在の車両よりも低いので、こうして乗客が自分で換気することが日常茶飯事だった。

病院でも喫煙可能だったし、飲食店なんて当然全席が喫煙席みたいなもの。

パチンコ屋なんて入ろうものなら、半日滞在で燻製にされるぐらいに煙に燻されるなんて当たり前の光景でもあった。

一方で近年は男女ともにその喫煙率は大きく低下しており、厚生労働省が公開している2022年(令和4年)度の「国民生活基礎調査」に見られる「喫煙の状況」という項目に添付されたグラフによると、その喫煙率は男性25.4%。女性7.7%止まりとなっている。

2020年4月から施行となった、改正健康増進法によって飲食店などで原則的に屋内禁煙に移行したことが決め手となったのか、喫煙者はその数を減らし続けている。もう一つの要因として考えられるのが、たばこにかかる税金だ。

紙巻たばこよりも有害成分の発生が低いとされる加熱式たばこにも、増税の兆しあり……

たばこ。つまり従来から流通している紙巻たばこには、ご存じのように段階的に引き上げられた税率がのしかかるようになっている。

その目的は、高齢化が加速する日本において、社会保障関係費などの補填に充てるためであり、元より財政物資としての性質も強いたばこということもあって、何度も税率の修正は行われてきたところである。

紙巻たばこの税率が引き上げられるたびに、周囲の喫煙者から「もう次の増税でたばこやめます」といったような声を聞いた……なんて方も、きっと多くいらっしゃることだろう。

筆者はアラフォーの非喫煙者だが、考えてみれば子供の頃から周囲の大人はほとんど喫煙していたし、まだ若い頃には友達もほぼ喫煙者だった。

しかし今、周りを見渡すと紙巻たばこそのものが高くなったことや、家族を作るなどの家庭環境の変化、あるいは健康状態の悪化などによって、ほとんど喫煙者もいなくなってしまった。

改正健康増進法施行後はさらに輪をかけてその数も減ったようだが、一方で増えたのが加熱式たばこに移行した愛煙家だ。

加熱式も加熱式で、非喫煙者にしてみると匂いに癖はあるが、煙が発生しないために衣服や毛髪に匂いが移らないのはありがたい。

が、現在この加熱式にもさらなる増税が見込まれているという。

折しも先日、SNSを眺めているとフィリップ モリス ジャパン合同会社が出稿している、あるPRが目に付いた。

「加熱式たばこについて、一箱最大100円の増税が、今まさに検討されています」というシンプルな文言が大きく表記されたこのPRが気になって、添付のページに遷移。

するとそこには、すでに加熱式たばこのユーザーが20歳以上の喫煙者全体の4割弱にものぼっていること。

そしてこの普及率は他国をリードしていること。

さらに今後加熱式たばこへの重点的な増税が行われると、消費者に紙巻たばこからの切り替え躊躇の風潮をもたらすことと、それにかかり飲食事業、たばこ販売事業にも大きな影響をあたえることを懸念するという主張が目に留まった。

ところが筆者は非喫煙者で、言ってみれば門外漢。詳しい話を聞きたくなり、フィリップ モリス ジャパン合同会社に連絡を行い、今回広報の小山さんに色々と質問をする機会を得ることができた。

なぜ同社は、加熱式たばこへの増税を懸念し、SNSに広告出稿を行ったのか。その理由を以下にご紹介させていただきたい。

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