「秋のヘッドフォン祭2023」で発見!Austrian Audio、Layfic Tone、FitEar、Final、話題のヘッドホン&イヤホン大集合
2023.11.24Music with 規格外はBluetoothに注目中
ヘッドホン祭に欠かせないユーザーグループが「Music with 規格外」である。ここにはレトロなポータブルCDプレーヤーやヘッドホンが展示され、そのほとんどが試聴可能である。さらに高度な技術で自作されたユニークなポータブル機器が集まってくる。ヘッドホンの中でレアだったのが4ch対応モデル。片chの前後にドライバーがあり4箇所から音楽が流れる。試聴したのは「OPTONICA HP-500」で耳元でスピーカーが鳴っているような不思議な音場感が醸し出された。実用的で完成度が高かったのが、Bluetoothを使ったワイヤレスヘッドホンアンプ。バランス接続対応でスマホの音源を飛ばして有線イヤホンで聞ける製品。今回はAstell&Kernからも登場して人気上昇中のジャンルなのだ。
やすしさんが作ったのはYAMAHAのYDA142というデジタルオーディオパワーアンプICに惚れ込んで、その音を聞くために設計したのが、ワイヤレスアンプ「YA-YMH142」である。4.4mmのバランス接続対応なので早速、聴かせてもらった。ヤマハらしい柔らかい音色で想像以上にきちんとした音だった。tueksさんが作った「BT-02」も非常に美しい。高品質な金属皮膜抵抗を採用して、入出力カップリングコンデンサーを排除することで音質が向上したという。そして、HAL900さんが作った、推しのVTuber りあちゃんのオリジナルヘッドホンの完全再現。3Dプリンターのオリジナル部品と他のヘッドホンの部品を組み合わせて完成させている。苦労した点はピンク色の部材が存在しないことで、特に白いケーブルを樹脂用の染料でピンク色に染めるのが大変だったという。
レトロとカオスを感じさせる「Music with 規格外」のブース
ステレオ4chが流行した時代に生まれた「OPTONICA HP-500」
VTuber りあちゃんの3D画像を参考に実体化されたヘッドホン
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写真・文/ゴン川野