目次
あなたは人から「なにが言いたいのかわからない」と言われてしまったり、メールの文章が長すぎて肝心な要件が伝わっていなかったという経験はありませんか? ついいろいろ言いたくなってしまい、伝わらないモヤモヤを抱えていませんか?
実は、このような悩みは「ひと言でまとめる技術」の手にかかればすべて解決してしまいます。ポイントはたった2つ。「捨てる」それから「まとめる」。このコツさえつかめば、伝わり方が劇的に変わります!
言葉をまとめるプロが明かす、言語化と伝え方の究極のスキルをまとめた書籍『ひと言でまとめる技術 言語化力・伝達力・要約力がぜんぶ身につく31のコツ』の中から一部を抜粋・編集し、雑談でたくさんモヤモヤを解消するヒントをまとめました。
【なぜあなたはひと言でまとめたいのか?】ひと言でまとめる前に、まずは自分を知り、相手を知る
[問題]コミュニケーション能力とはなんでしょう?
●人前でうまく話せること
●分け隔てなく人付き合いができること
●人にやたらと気に入られること
近ごろは、人付き合いが上手だったり人前でうまくしゃべれたりする人のことを「コミュ力お化け」などと呼び、もてはやす傾向にあります。
では、コミュニケーション能力とはいったいなんなのでしょうか?
多弁、雄弁であること?
はたまた、相手にうまく気に入られること?
それとも、とにかく話し方がうまい人のことでしょうか。
私は、どれも違うと思います。
私が考えるコミュニケーション能力とは、「相手とわかり合い、相手を受け入れる力」です。
人間は、お互いにわかり合うのがとても難しい生き物です。他人にがんばって何かを伝えたところで、本当に伝わったかどうかは確かめようがありません。なぜなら、自分はその人本人ではないからです。
だから、わかり合うことを前提としつつ、自らが他者を受け入れること、そういう自分になることが大切なのです。
「コミュニケーション能力= 受け入れる力」なのです。
これから「伝えたいことをひと言でまとめる」ことを学んでいく過程でも、「伝えることは受け入れること」であることを忘れないでいてください。