前日から共演者とのアドリブを脳内リハーサル
僕が毎週金曜日の夜にやる事と言えば、翌日オンエアのズムサタの台本をもとに色々なパターンを想定すること。
総合司会の大切な役割は、共演者の引き出しをどれだけ開けやすくできるか。だと思っています。
共演者の鷲見玲奈さん、水谷隼さん、なえなのさん、国本梨紗さん、気象予報士の杉江勇次さん、蛯原哲アナウンサー、誰に、どこで、どんな話の振り方をしたら盛り上がるか?
そんなことをひたすら考えています。
総合演出とも毎週納得するまで電話で話して、オープニングだけでも大体10個くらいのパターンを想定しながら翌日のことを考える時間が好きなんですよね。
まぁ、個性豊か過ぎて大体外れるんですけど。
2023年最初のオンエアで「今年は英語を頑張ります!」と高らかに宣言した鷲見さんの参考書は、10ヶ月経って3ページしか進んでないみたいですし、たまにオンエア開始の1分前くらいまで下読み室にいて、周りがザワつく中、最後の最後にオープニングの立ち位置に自然体で現れる水谷さんにも驚かされっぱなしです(笑)
言わずもがなオンエアでは、鷲見さんの明るさと安心感、水谷さんの世界を経験されたアスリート目線に沢山沢山支えてもらっているのですが、僕の浅はかな予想では到底予測できないお2人の受け答えを僕自身が1番楽しんでいるのかもしれません。このメンバーで番組を担当できていることが本当に幸せです!
僕(梅澤、中央)と同じくMCを務める鷲見玲奈さん(右)とスポーツコメンテーターの水谷隼さん(左)
午前3時~午前5時半は時間との戦い
予想外のことが起きることが生放送の良いところ、とはよく言いますが、担当している身としてはなるべく想定しておきたいもの。
メイクをしてオンエアが始まる5時30分までの打ち合わせ2時間半は、まさに戦いです。予測不能な生放送では、この直前準備の時間が非常に大切になります。
僕はこの2時間半で次のようなことをしています。
・今日のテーマ・トピックは何か、とにかく色々な人と話す!
・スタジオで出してもらうカンペの確認(自分とゲストの方)
・担当コーナーのVTR読み合わせ(下読みしながらミスがないかもチェック)
・全国紙5紙、スポーツ紙6紙に目を通す
・その日は勿論、一週間の天気や、災害が起きていないかを確認
・オープニングのフリートーク準備
・スタジオリハーサル
あっちで打ち合わせ
こっちでも打ち合わせ
どれだけ前日に想定しても、土曜の朝、その時の温度感というのを大切にしています。
1つのニュース、1つのコーナー、1つのVTRに対して、どんな見方をするのか。自分1人で考えられる範囲は限られているので、なるべく沢山のスタッフさんと話すことで色々な考えを入れてもらい、その上で番組としてどうお伝えする事が1番ふさわしいかを決定し、オンエアに臨むわけです。
改めて書き出してみると、本当に自分でやっているのか?と疑いたくなるのですが、スタッフの皆さんの力を存分に貸してもらいながら、毎週なんとか5時30分を迎えることができています。
本番直前、スタジオに向かうエレベーターの中では「だらでれどろ、らだれでろど、まめみむめもまもまめみむめもまも」と誰にも聞かれず最後の発生練習をし、メントール香料入りのお気に入りのど飴で喉に潤いを与え、いざ本番。
オンエア1分前!30秒、5.4.3…というスタッフさんのカウントが響いて迎える5時30分、
「○月○日、土曜日の朝です」と、最初の一声を発する瞬間は今でも気持ちが高ぶり、緊張感も一気に跳ね上がります。これだけは何度やっても慣れないものなんでしょうね…。