経路検索に欠かせない「Google マップ」。よりリアルに、便利に進化している。そこで『Google マップ』のサービス開始当初から開発に携わる後藤正徳さんに新機能の活用法について聞いた。
リアルな3次元の地図が『Google マップ』に登場
『Google マップ』のサービスが始まって18年。日々、移り変わる道路や街の情報を最新に保つため、「世界中で毎日5000万回以上、更新しています」とGoogle マップ技術開発本部長の後藤正徳さんは言う。
地図の正確さに加えて、経路検索ではリアルタイム性を重視。さらに現在、注力しているのがAIを活用した地図をインタラクティブ、かつ便利にすることだ。
「衛星写真を使ったGoogle Earthやストリートビューなどで、世界を様々な角度から見られるようになってきました。これらGoogleの持つ画像を活用したライブビューでは、実際の風景とARを組み合わせて、街歩き中に様々な情報を得ることができます。また「Immersive View(イマーシブ ビュー)」では、目的地をあらゆる方角から確認したり、タイムスライダーでこの先の天気を知ったりできます。現地を訪れる計画を立てる時に、より具体的な情報が視党的に得られる取り組みです。デジタル技術の発展により、Google マップの可能性が拡大しています」
これらの最新サービスを体験することで、『Google マップ』の進化をリアルに感じられるだろう。
【1】目的地をより視覚的に確認できるImmersive View
AIを活用して、数十億のストリート ビューと衛星写真を融合することで、リアルな3次元のデジタルモデルを作成。画面をタップして動かすと、その対象物を様々な角度から眺めることができる。現在、ニューヨーク、パリ、東京など、世界15都市でサービスを展開。初めての場所でも実際に訪れているような臨場感が得られる。
東京タワーやスカイツリー、皇居など、東京の主要なスポットが対応。検索結果に「Immersive View」の表示があれば対応している。
「Immersive View」の画面をタップしたり、ドラッグしたりすることで、様々な角度で確認できる。中には建物内まで確認できる施設も。