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「FiiO M」シリーズの中古DAPを徹底比較!3モデル試聴して自腹買いした機種はコレだった

2022.10.22

■連載/ゴン川野のPC Audio Lab

FiiO「M11 Plus LTD」を聴いてみたい!

先日、FiiO「M11S」を聴いたら、これが期待以上に好みの音色だった。仕事用にφ4.4mmバランス接続で、BluetoothでLDACが使えるDAPが欲しかったので、FiiOのMシリーズから真剣に選んでみることに決めた。現行モデルは全てESSのDACを搭載するが、私の好みはどちらかと言えばAKM(旭化成エレクトロニクス)なので、限定生産モデルも視野に入れて比較試聴する。

FUJIYA AVICに協力してもらい、F11Plus LTD AluminumAlloy、F11Plus LTD Stainless steel、M15を店舗で試聴させてもらった。もちろん、購入する意思があれば、誰でも在庫のある中古製品は試聴できる。

中野ブロードウェイセンター3階にあるFUJIYA AVICを訪れた

AK4497EQかAK4499EQか?

M11 Plus LEDは、DACにAK4497EQをデュアルで搭載したモデルでアルミ合金製の筐体とステンレス鋼を使ったモデルの2種類がある。ケースの素材が違うだけで、それ以外の仕様は全く同じで、完全限定生産モデルなので新品はもう手に入らない。M15はM11の上位モデルでAKMのハイエンドDAC、AK4499EQをデュアルで搭載したモデル。こちらも生産完了で、この冬に後継機「M15S」が登場予定。

登場したのはM15が2020年で、M11 Plus LTDが2021年である。気になる重さはM11 Plus LTDのアルミ合金が310g、ステンレス鋼が405g、M15が307gと比較すれば軽い。電池容量は7490mAhと大容量で連続再生時間は15時間、バランス接続時9時間である。M11 Plus LTDはアンバランス11.5時間、バランスで10時間となる。サイズは微妙に違うが、持った感じはほぼ同じだった。

2021年8月に登場して売り切れてしまった完全限定モデルのM11 Plus LTDは2タイプがあった

M15は2020年3月に登場したフラッグシップモデルで中古価格7万円台からありハイコスパだ

アルミとステンレスで音質の違いは?

まず、M11 Plus LEDのアルミ合金とステンレス鋼で音質にどんな違いがあるのだろうか。重さで約100gも違うのためステンレス鋼の方が手にしたときのインパクトが強い。FitEar「Air2」を4.4mmバランス接続で試聴した。アルミ合金の音は、AKMのDACの特徴である高解像度となめらかな音の両立がしっかり再現される。特に繊細な響きが明るく輝く、優しい音色だ。ステンレス鋼の方が響きが抑えられ音の芯が硬い印象で、解像感が強調される。低域はややタイトだが下まで伸びる感じだ。仕事用ならよりニュートラルなSSモデル、AKMの個性を楽しみたいならAAモデルだろうか。今回試聴したモデルの中古価格はSSが10万4800円、AAは8万2900円と、差額は2万1900円と新品時の価格差とほぼ一致している。

M15は、私好みのボーカルの音色だ。高解像度傾向なので粒立ちを良くすれば、鮮明な音になるが、やりすぎると女性ボーカルの艶やかさ、なめらかさがスポイルされる。さらに中低域には厚みを持たせると、こちらも音がまとまって解像度が下がったように感じる。M15は特に高域のヌケがよく細かい音が再現されるが、中域は割と地味で、低域は解像度重視で楽器の分離がよく音場感にも優れている。全体的にパワフルでドライブ能力に優れている。中古販売価格は7万9900円とハイコスパだ。これに対してM11 Plus LTDは色付けが少なく、全域で粒立ちが良く、現代的な音と言えるだろう。

同じFiiOのMシリーズだが音色には違いがありそれぞれに個性があった。試聴イヤホンは「FitEar Air2」

角が丸いM15が持った時の感触が良かった。まあ角張っていてもケースに入れれば問題ナシ

イヤホン端子はM11 Plus LTDは底面に、M15は上面にあるがUSB端子のみ底面にある

AKMらしさが濃かったM15を購入!

仕事に使うならモニター的なクセのないDAPを使うという考え方もあるだろうが、面白くもない音を聴いてもテンションが下がるだけなので、好みの音を優先でM15推し、さらにゲインが高いので、どんなヘッドホンでも大音量で鳴らせるというのもポイントが高い。ライン出力も強力、そして電池の持ちもいい。あと、ボリュームがダイヤル式というのも大事。M11シリーズはボリュームボタン+タッチパネル複合型ボリュームで従来とは一線を画したUIなので、私にはちょっと馴染みにくいのだ。税込U8万円というハイコスパで、状態はAB+(美品)だった。私の目には、目立ったキズもなくA(新品同様)評価でもいいと思える製品だ。次はM15設定編をお届けしよう。

カード一括払いで購入。FUJIYA AVICの中古保証が6ヵ月付く、欠品無しの付属品完備。木製の元箱に収められて渡された

写真・文/ゴン川野

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