【異動先】人事異動の挨拶をするポイントと例文
異動先での挨拶は、これから一緒に働くことになる仲間に自分を印象付けるチャンスです。押さえておきたいポイントと、例文を見ていきましょう。
元気なスピーチでやる気や人柄をアピール
異動先での人事異動の挨拶は、最初に自分をアピールする場になります。朝礼や歓迎会などで、新しい同僚たちを前にスピーチする機会が設けられることがあるでしょう。
自己紹介を兼ねて、やる気を伝えることがポイントです。可能であれば、出身地・趣味・大切にしていることなどの『パーソナルな情報』を盛り込むと身近に感じてもらえます。
【例文】
本日付で○○部の所属になりました、○○(氏名)と申します。平成○年に入社以来、○○部で○○の業務を担当していました。
私の出身地は○○で、休日はたいてい趣味の○○をしています。座右の銘は『思い立ったが吉日』です。仕事で良い結果を生むためには、速やかに行動することが重要だと考え、実践してきました。
○○部で学んできたことを生かし、一刻も早く戦力になれるよう努力する所存です。初心に返った気持ちで一生懸命仕事に取り組みますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
【社内】メールでの挨拶は意気込みを伝えて
これからお世話になる人々に向け、着任前にメールで挨拶する方法もあります。以下の要領で意気込みを伝えましょう。
【例文】
件名:異動のご挨拶(現職場の部署名・氏名)
お疲れ様です。
○○部の○○(氏名)です。○月○日付で○○部に、着任することになりました。
○○部で鍛えられた諦めない強い気持ちを武器に、早く皆様のお役に立てるよう精進いたします。至らない点もあるかと思いますが、ご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
着任前に何かご連絡等がございましたら、下記までお願いいたします。
(現職場での連絡先)
【社外】顧客へのメールでは明るく前向きに
社外にメールで人事異動の挨拶をする際は、経歴や自信があるポイントなどを交えつつ、明るく前向きな印象を心掛ければ「この人なら、安心」と思ってもらえます。
メールは略儀での挨拶であり、本来は直接会って自己紹介をすべきです。直接顔を合わせてやりとりする関係になる場合、後日改めて挨拶に行く旨も添えましょう。
【例文】
件名:着任のご挨拶(社名・部署名・氏名)
平素より、大変お世話になっております。
このたび、○○から業務を引き継ぐことになりました、○○(氏名)と申します。取り急ぎ、メールにてご挨拶申し上げます。
前部署では、○年間○○の業務を担当してきました。お客様のかゆいところに手が届くような提案には、自信があります。これまでに培ってきた経験をもとに、早く○○様のお役に立てるよう精進いたします。
まずは、近日中に直接ご挨拶にお伺いしたく存じます。ご都合の良い日を教えていただければ幸いです。
(連絡先)
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人事異動の挨拶に関しての注意点
人事異動の挨拶で、よかれと思って間違った方向に進んでしまうことがあります。うっかりやってしまいがちなNGポイントを見ていきましょう。
ネガティブな雰囲気はNG
長い間、お世話になってきた人たちとの別れはつらいものですが、新しい環境でさらに自分を成長させるチャンスだと前向きに捉えましょう。
「もっと、○○部で経験を積みたかった」「やり残したことがあって後悔している」というように、少しでもネガティブに感じさせる内容を入れると、周囲の人を余計に悲しい気持ちにさせてしまいます。
スピーチの原稿やメールなどを書き上げたら何度か読み返して、ネガティブな印象を与える表現がないかチェックすることがおすすめです。
長すぎて要点が分からないのもNG
人事異動の挨拶では、感情が高ぶってつい長々と挨拶をしてしまうことがあります。現職場では長くても『2~3分』、異動先では『1~2分』を目安にしましょう。
同時に挨拶する人がいる場合、1人があまり長い挨拶をすると時間が足りなくなってしまいます。実際にスピーチをしてみて時間を計ると、ミスを減らせるはずです。
メールで伝える場合も同じで、読むのが苦痛になるほど長い文面は避けましょう。受け取る側の立場になって、要点が分かるように話をまとめることが大事です。
特にお世話になった人へのお礼の言葉を言い足りないと感じる場合は、個人的にお礼のメールや手紙を出す方法もあります。
人事異動の挨拶への返信はどうする?
自分が人事異動する側ではなく、挨拶を受けた際はどのように返信や返事をするべきなのでしょうか。具体的な方法としては、メールと直接の場合で少し異なります。
例えば、これから別の部署へ異動する連絡や挨拶をメールで受けた場合は、なるべく早めに返信しましょう。返信内容には、これまでの感謝や新しいポジションでの活躍を祈る言葉を添えると良いでしょう。直接挨拶を受けた場合も同様に、感謝の気持ちと激励の言葉を伝えます。相手の異動先や今後の予定に触れることで、より親近感のある返事になるでしょう。
構成/編集部
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