日本のガスコンロの販売シェアは、リンナイ、ノーリツ、パロマの3社が大半を占めています。そのためガスコンロを購入する際は、まずこれらのメーカーの製品から検討することになるでしょう。この記事では、主要3メーカーの特徴を紹介するので、製品選びの参考にしてください。併せて、おすすめの製品もご紹介します。
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ガスコンロの有名メーカー、リンナイ、パロマ、ノーリツ3社の特徴
ガスコンロの製品そのものの比較に入る前に、3社の特徴について簡単に解説しておきます。自分の好みに合った製品を探す指標の1つにしてください。
3社のうち、国内で最も多くのシェアを占めているのがリンナイです。トップシェアのメーカーにふさわしく、幅広い製品をラインナップしています。
パロマは、3社の中で一番歴史がある企業で、1911年創業です。安全・安心な製品づくりにこだわりを持っていて、製品に使用する部品の多くを自社製造しているメーカーです。
ノーリツは、マルチグリルなどの画期的な機能の搭載に積極的なメーカーです。また、日本で最初にビルトインガスコンロを作ったハーマンも、ノーリツグループの1社です。
リンナイ、パロマ、ノーリツのガスコンロ代表ブランドを比較! そこから見える各社の魅力とは
次に、3社の代表的なブランドのガスコンロの特徴を比較してみましょう。
リンナイの代表的なビルトインガスコンロのブランドに、DELICIA(デリシア)があります。ザ・ココットやココットプレートといった調理器具が付属していて、多彩な調理が楽しめます。また、手入れがしやすい点も魅力。トッププレートにドイツ・ショット社のガラスを採用しているのも特徴です。
パロマはCREA(クレア)やrepla(リプラ)など様々なブランドをラインナップしていますが、代表的なものの1つにAVANCE(アバンセ)があります。五徳(ごとく)の周りにエリアセンサーがあり、手や袖口が近づくと自動的にコンロの火力を弱めたり、地震の強い揺れを検知すると自動で消火したりする機能も。安全・安心を大切にするパロマらしい機能を備えた製品です。
ノーリツの代表的なブランドは、PROGRE(プログレ)です。温度センサー付きの下火バーナーを搭載したマルチグリルが特徴です。玄米ご飯を炊いたり、パン生地をセットして発酵から焼き上げたり、手間のかかる調理も自動で簡単にできます。
【参考】システムキッチンに組み込んでスッキリ!ビルトインタイプのガスコンロの特徴と選び方のポイント
ビルトインや据え置きタイプのガスコンロ・ガスレンジのおすすめ製品を紹介
ここからは具体的なおすすめの製品をご紹介します。メーカーや個々の製品の特徴を把握して、自分に合った製品を見つけてください。
なお、ガスコンロを選ぶ時にはご自宅のキッチンに適したタイプ/サイズ/ガスの種類を選ぶようにしましょう。キッチンの構造によっては、強火力バーナーが左右どちらかに設定されているかも確認が必要です。
ガスコンロには、システムキッチンに組み込むタイプのビルトインガスコンロと、据え置き型のガステーブルがあります。また、コンロとグリルが一体化したものはガスレンジとも呼ばれます。
ガスの種類は、都市ガス(12A・13A)とプロパンガス(LPG)があります。インターネットショップでガスコンロを購入する場合、購入時にガスの種類を選択することが多いです。以下のおすすめ製品紹介でも、購入前に各ページに記載のガスの種類を確認していただくようお願いします。
【参考】正しいサイズの測り方は?据え置き型ガスコンロおすすめ6選
多彩な調理が可能なリンナイのガスコンロ デリシア
リンナイのDELICIA(デリシア)「RHS71W31E13VCSTW」は、調理機能が充実したガスコンロです。大きなピザも焼ける大型グリルプレート「ココットプレート」と、デリシア専用の万能鍋「ザ・ココット」が付属します。
ザ・ココットはグリルだけでなくコンロ上でも使えます。ダッチオーブンのように多様な調理方法に活用でき、無水調理や80℃低温調理も可能(※一部、非対応機種もあり)。調理の幅が大きく広がります。また、調理に役立つ公式アプリも配信しています。
【参考】リンナイ公式サイト製品詳細ページ
リンナイのガスコンロは、デザインが美しくお手入れも簡単なガラストップを採用
デリシアには、ドイツ・ショット社製のガラストップが採用されています。傷が付きにくく色落ちもしないので、長期間美しさが保たれます。見た目に美しいだけでなく、耐衝撃性にも優れていて、掃除も簡単です。
手入れが楽で使いやすいリンナイのガスコンロ リッセ
リンナイのLiSSe(リッセ)「RHS71W32L22RSTW」は、“イージークリーン”や“スモークオフ”の機能があり、汚れにくく手入れが楽なビルトインガスコンロです。
イージークリーンとは、トッププレートの熱を拡散することでバーナー周りの温度上昇を抑える機能。これにより汚れがこげつきにくくなります。スモークオフはグリル庫内のバーナーでニオイや煙を焼き切る機能で、ニオイや煙を大幅にカットできます。
【参考】リンナイ公式サイト製品詳細ページ
リンナイのガスコンロのグリルプレート「ココットプレート」は油汚れを99.9%カット
デリシアだけでなくリッセにも付属するグリルプレート「ココットプレート」は、グリル庫内の油汚れを99.9%カット。汚れにくいので、気軽にグリルが使えます。ニオイも少なく、魚を焼いても気になりません。
リンナイはグリルなしのガスコンロもラインナップ
リンナイのワンピーストップ 標準幅59cmタイプ(グリルなし)「RT64-2H6S」は、据え置きタイプでグリルなしのガスコンロです。
見た目も機能もシンプルながら、温度センサーや自動消火装置などの安全機能はしっかりと搭載されています。手の込んだ料理はあまりせず、必要最小限の機能を備えた製品が欲しい人におすすめです。
【参考】リンナイ公式サイト製品詳細ページ
リンナイのグリルなしガスコンロは低価格でコスパが良い
グリルがないガスコンロの大きな利点は、価格が安いことです。リンナイ「RT64-2H6S-L」のメーカー希望小売価格は4万260円、Amazon実売価格は2万800円です。グリルがないので、掃除が簡単なこともメリットといえます。
安全で便利に使えるパロマのガスコンロ
パロマのAVANCE(アバンセ)「PD-292WST-60GQ」は、前述したエリアセンサーや地震を検知する“感震停止機能”がある安全性の高いガスコンロです。
調理機能も充実していて、自動で火加減を調節して煮物を作ったりご飯を炊いたりできます。別売の調理器具「ラ・クック」を使えば、石釜風の調理も可能です。
【参考】パロマ公式サイト製品詳細ページ
オートメニューで魚が焼けるパロマのガスコンロ
パロマのGRAND CHEF(グランドシェフ)「PA-A95WCH」は、オートメニュー機能を搭載。切り身や姿焼きといった魚の形状と焼き加減を選択すると、自動で焼きあげられます。
他にも7段階の温度調節機能や煮込み機能、自動炊飯機能なども搭載されています。総料理長を意味するグランドシェフの名前にふさわしい調理機能が充実したガスコンロです。
【参考】パロマ公式サイト製品詳細ページ
様々な料理が簡単に作れるノーリツのビルトインガスコンロ
ノーリツのPROGRE(プログレ)「N3S11PWASKSTESC」は、上部のバーナーと温度センサー付き下火バーナーを備えたマルチグリルが特徴の製品です。マルチグリル専用の浅型タイプの「プレートパンL」と深型タイプの「キャセロールL」が付属します。
マルチグリルは豊富な調理モードがあり、下味をつけて冷凍した肉や魚を調理できる“解凍焼き上げ”や付属品のキャセロールLによる燻製作りにも対応。メニューや火加減を選ぶと自動で調理できるオートメニューも充実しています。
【参考】ノーリツ公式サイト製品詳細ページ
リンナイ、パロマ、ノーリツのガスコンロのカタログ掲載ページ
最後に、リンナイ、パロマ、ノーリツ各社のガスコンロのカタログが見られる公式サイトのページをまとめました。製品の詳細を確認する際などにお役立てください。
【参考】リンナイ
ガスコンロの主要な3つのメーカーの特徴や、おすすめの製品をご紹介しました。ガスコンロには様々な製品があり、自分に合ったものを選ぶことが後悔しないコツです。この記事を参考にして、自分に合ったメーカー・製品を探してください。
※データは2021年9月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
文/ねこリセット