現代で使われているエレキギターのパイオニアともいえる、フェンダー社の「テレキャスター」。登場から約60年経った今でも進化を続け愛されているエレキギターの定番です。この記事では、テレキャスターの特徴とおすすめ機種を紹介いたします。
現在使われているエレキギターの元祖! フェンダー「テレキャスター」とは?
テレキャスターは1949年にエスクワイヤーという名前で登場し、その後ブロードキャスターと名を変え、1951年に「テレキャスター」となりました。
それまでのギターはボディ内部が空洞のものが一般的でしたが、テレキャスターは1枚板のソリッドボディやボルトオンネックなど、当時の主流とは異なる構造を採用。そのヒットを受けて各社がソリッドボディを導入するなど、テレキャスターの誕生は現代のエレキギターの礎を築いたといえるでしょう。
ほかのギターと何が違う? テレキャスターの特徴
テレキャスターは、1ボリューム1トーンのシンプルな構造や、武骨なルックス、硬質で歯切れの良いサウンドが特徴です。
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ピックアップはフロント(ネック側)とリア(ブリッジ側)でそれぞれ異なるシングルコイルピックアップを搭載。金属プレートのブリッジやボルトオンネック構造も相まって、ジャキッとした歯切れの良いアタック感と、芯のある硬質なサウンドが得られます。
その音色はコード弾きと相性が良く、テレキャスターは、ボーカル&ギターやリズムギターを行うプレイヤーに愛用される傾向があります。
同じギターではない!? フェンダー「テレキャスター」シリーズの主な種類
ひと口にテレキャスターといっても年代やシリーズごとに違いがあります。こちらでは主に3種類に分けて紹介します。
定番のテレキャスター
ソリッドボディ、シングルコイルピックアップ2基、3WAYセレクター、ボリューム1基、トーン1基を備えたものが定番スタイル。
シングルコイルピックアップ3基の「ナッシュビルテレキャスター」や、ハムバッカーピックアップを2基搭載した「テレキャスター HH」などもあります。
テレキャスター・シンライン
ボディ内部をくり抜いたセミホロウタイプのテレキャスターを「シンライン」と呼びます。f字型の「fホール」や、セミホロウならではのふくよかなサウンドが特長です。
テレキャスター・カスタム/テレキャスター・デラックス
「テレキャスター・カスタム」「テレキャスター・デラックス」はボリューム・トーンノブ2基ずつとトグルスイッチを備え、多彩なサウンドを生み出すことができます。
フロントピックアップがハムバッカーになっているものが「カスタム」、フロント/リア共にハムバッカーを採用しているものが「デラックス」です。
自分に合うギターはどれ? テレキャスターのおすすめ6選
続いて、テレキャスターのおすすめ製品を6機種ご紹介します。
下記で紹介しているモデル以外にも、アコースティックギターのトーンとテレキャスターのトーンを融合したユニークなモデル「AMERICAN ACOUSTASONIC TELECASTER」など、幅広いタイプのテレキャスターをラインナップしています。
【参考】AMERICAN ACOUSTASONIC TELECASTER詳細ページ(フェンダー)
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21モデル34製品!日本のクラフトマンシップを注入したフェンダーのギター「Made in Japan Traditionalシリーズ」
フェンダーのアイコンモデル「TELECASTER」の起源となった「BROADCASTER」70周年記念モデルが限定復刻
エレキギター初心者におすすめのテレキャスター! フェンダー「PLAYER TELECASTER」
フェンダーブランドのギターがお手頃価格で手に入るPlayerシリーズは、初めての1本におすすめです。
「PLAYER TELECASTER」はテレキャスターの伝統的なサウンドやスタイルを踏襲しつつ、モダンCシェイプのネックなど弾きやすさに配慮されています。
ヴィンテージスタイルを現代に蘇らせたテレキャスター・シンライン
セミアコならではのエアー感を含んだサウンドが、ほかのテレキャスターとは一味違う魅力を持つシンライン。
「MADE IN JAPAN HERITAGE 60S TELECASTER THINLINE」はヴィンテージトーンを再現したMade in Japan Heritagesシリーズのテレキャスター・シンラインで、フェンダーUSA製品のプロファイリングデータを元に設計されています。ピックアップほか各パーツやネックシェイプなど、サウンド以外も60年代製のシンラインを再現。使うほどに色合いに深みが増す点も魅力です。
特徴的なピックガードや多彩なサウンドが魅力のテレキャスター・カスタム
「MADE IN JAPAN TRADITIONAL 70S TELECASTER CUSTOM」は、日本の洗練されたクラフトマンシップを用いて作り出されるMade in Japan Traditionalシリーズの1本。
Traditionalシリーズのために選定されたオリジナルピックアップなどヴィンテージトーンを再現しつつ、細めのナット幅など日本のプレイヤーにも弾きやすい仕様を採用しています。2ボリューム2トーンのトーンノブとトグルスイッチにより、多彩なサウンドを表現可能。特徴的なピックガードやシンプルなカラーリング等、洗練されたルックスも魅力です。
ハムバッカーを2基搭載したテレキャスター・デラックス
「MADE IN JAPAN TRADITIONAL 70S TELECASTER DELUXE」は、オリジナルのハムバッカーピックアップを2基搭載したテレキャスター・デラックス。日本のプレイヤーでも弾きやすいよう作られたMade in Japan Traditionalシリーズのギターです。
テレキャスターらしい歯切れの良さとハムバッカーピックアップならではの力強さを兼ね備えたトーンは、ロックをはじめあらゆるジャンルで活躍してくれます。
妖艶な深い青のグラデーションが目を惹くテレキャスター
カリフォルニア州の工場で製造される「AMERICAN PROFESSIONAL II TELECASTER」。伝統と革新を両立したフェンダーブランドの魅力が詰まった1本です。
モデルごとに最適な音質になるよう設計され、幅広い音色が奏でられる特別なワイヤリングを施したV-MOD IIピックアップや、高いポジションでのプレイアビリティを劇的に改善した新しいネックヒール設計など、伝統を踏襲しつつモダンなスペックを随所に採用しています。
青がステージで映える! 新色フォレストブルーを採用したテレキャスター
日本製の大定番シリーズであるHYBRIDシリーズが、2021年3月に大幅なアップデートを経て「MADE IN JAPAN HYBRID II」シリーズとして生まれ変わりました。
「MADE IN JAPAN HYBRID II TELECASTER」は、ヴィンテージなルックスはそのままに、プレイヤーや音楽のジャンルを選ばないオールマイティーなモダンスペックを盛り込んだ、まさに「ハイブリッド」と呼ぶにふさわしいシリーズです。定評あるアルダーボディに新設計のピックアップを装備。サイドギター/リードギターなど問わず、どのギタリストにもフィットする快適な演奏性とバランスが取れたサウンドが特徴です。
エレキギター上達に役立つ! ビギナー必見の記事
最後に、『@DIME』で紹介されたギター関連記事をご紹介。初心者の方に役立つ知識が詰まっているので、ぜひ上達のための参考にしてください。
テレキャスターも登場! エレキギターの主な種類とおすすめ製品
エレキギターには様々な種類があり、各タイプの特徴を知っておくと今後のギター選びや音作りに役立つでしょう。下記の記事では今回紹介したテレキャスターだけでなく、ストラトキャスター、レスポール、ムスタングなど、定番のタイプやおすすめ製品を紹介しています。
【参考】年齢関係なく始められる大人の趣味!覚えておきたい初心者のためのエレキギターの選び方
エレキギターのチューニングにはチューナーがあると便利
エレキギター上達のためには、正確な音程で練習する必要があります。各弦の音程を正しく合わせる“チューニング”の際には「チューナー」というアイテムを使うと便利です。下記の記事を参照して、ご自身の用途に合うチューナーを見つけてください。
【参考】ギターの音程調整に必要なチューナーの選び方とおすすめモデル6選
アンプを使った練習はエレキギター上達への近道
エレキギターで大きな音を出すためには、ギターアンプが欠かせません。ギターアンプとは、ギターから出力された電気信号を増幅して音を出す装置のことで、機種ごとに音のキャラクターや機能に違いがあります。
そんなギターサウンドを左右するギターアンプについて、以下の記事では仕組みやタイプ別の特徴、おすすめ製品を紹介しています。
【参考】コンボタイプからヘッドホンアンプまで!自宅練習用におすすめのギターアンプ7選
※データは2021年3月下旬時点での編集部調べ。
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文/bommiy